いじめに遭った場合、学校の役割や責任にはどんなものがあるのか!?

この記事を書いた人「はかせ」
詳細プロフィールはこちら
保護者がいじめに対処するための無料相談を実施中!
→『【完全無料】いじめ発生から裁判で勝つまでの「2年半」を凝縮した相談ページ

いつもご覧頂きありがとうございます。
いじめーラボ管理人の「はかせ」と申します。

今回は「学校の役割や責任」をキーワードに

いじめ問題を解決していく為に
「学校の役割や責任」には
どんなものがあるのか

について書いています。

また、今現在いじめ問題に悩んでいる方や
これから小学校や中学校そして高校へと
進学する方々へ分かりやすい様に

実際に起きてしまった私たち家族の
いじめ被害体験にも
触れながらまとめています。

 

まず始めに、実際に自分の子供が
いじめに遭ってしまうと、

学校うんぬんよりも「怒り」が
一番先にこみ上げてくると思います。

  • 何が何でも相手(家族)に責任を取ってもらう!!
  • 謝るときは土下座!!
  • 裁判も考えようかな...。

いろんな事が頭の中によぎると思います。

私たち家族の時も「怒り」で
何も手が付かない状況でしたし、

学校を間に挟み「和解の場」を整えても
その全てを断り徹底して公の場(裁判)で
話をしようと心に決めていました。

もしかしたら今この記事を見ている
あなたもそうかもしれません。

 

しかし「怒り」のみで学校や加害者と
話し合いをしても時間が掛かるだけで
一向に前に進まず、

被害生徒側がどれだけ訴えても
学校と加害生徒側の「熱の差」に
愕然とするばかりです。

なぜならば怒りの元は我が子にされた事
(自分がされた訳ではない)についての
怒りであって、

本当の我が子の気持ちを必ずしも
代弁している訳ではないからです。

あくまでも「親の目線」で
言葉を伝えているのみで、

学校と加害者側には伝わらない事が
原因だと体験して思いました。

  • 実際にやられた子の気持ちはこれだけ傷付いている事
  • その行為に対して学校側がしなければならなかった事が必ずある事
  • 部外者の感じを出している加害生徒の親の態度

この「被害生徒の気持ち」に沿って
相手に伝えなければ、

最悪の場合には「感情論」や「水掛け論」で
終わってしまう事もあります。

 

そこで今回の記事では特に
「学校側がしなければならない事」
標準を定めて、

何故いじめを受けたときに
「学校の役割と責任」を
理解する必要があるのか

まとめていきたいと思います。

※学校の対応に不満があった時の対応についてまとめた記事を紹介していますので一度読んでみてください!

「いじめはない!」と言われたらまずは確認!!弁護士が教師になって分かった学校の裏側について

この他にもこのサイトでは
私たち家族が子供の被害を通して

感じた事や学んだ事をベースにまとめていて
記事形式にして紹介しています。

「いじめ」が他人ごとでは無く
明日は我が子に降りかかる問題であり

風化させない為にも実体験を基に
記事にまとめています。

 

もし、我が子が不登校になって
どう守って行けば良いのか
分からなくなった時にも、

あわせて読んで頂ければ
お役に立てる内容となっています。

実際に裁判を起こしたり、
弁護士や行政書士の方のお話を聞いたりと

解決策に向けて取り組んできた事の
内容を書いていますので
是非1度読んでみてください!!

 

いじめに遭ったときに学校の役割と責任を知っておいた方が良い理由とは??

よくネットやニュースで
学校の対応が悪いとか
隠蔽だとか流れていますよね。

こういう風に言われてしまうと
「学校」=「役に立たない」と
思ってしまうでしょう。

事実隠蔽など「なかった事」にしようとする
学校もあった事は過去の判例で
残念ながら明らかとなっています。

 

さらに、学校の管理体制が悪いせいで
比較的にそこまで問題が悪化していなかった
事例が裁判沙汰になったり

自殺にまで追い込まれた実例が
存在しています。

このサイトでは「公の場(裁判)」にて
事実を公表したり責任を追及した経緯を
まとめていますが、

普通であれば裁判を起こすのは

非常に労力(精神的な面)が掛かり
家族全体が疲弊してしまうリスクが存在

しています。

家族仲がギクシャクしてしまい、
最悪崩壊してしまうケースも
いじめに限らず起きているのが現状です。

 

実際にこの問題を「白黒」つけるなら
「裁判」が一番良いと思います。

 

判例として未来に残るし、
何より第三者の立場でこの問題に
ジャッチをつけてくれますから

「加害者側の責任」が明確になり
文句も言えなくなります。

しかし裁判を起こしたとしても、

このまま裁判でケリを付けても
本当にそれで解決できるのかは
裁判をやってみないと分からない

のです。

要するに、裁判は問題「そのもの」を
解決してくれる訳ではなく

「勝ち」か「負け」しか見てくれない

という事です。

 

もしここで私たち保護者が
「いじめに対する学校の役割や責任について」
しっかりと知識を得ていたのであれば、

それに即した話し合いも可能になり
「裁判」へ進まずとも
早期に解決をする事も出来ます。
(加害生徒に対する処罰については別ですが)

事実、私たちの場合も学校と争う事無く
いじめの情報について
公表してもらう事が出来ましたし、

裁判で学校の責任については
訴訟を起こしていません。

 

このように「裁判」は公正で
法的拘束力がある反面、

デメリットも含んでいますので
実際に裁判を起こすのか別の道を探るのかを

家族全員で相談する事が必須になると
私は考えています。

本当に我が子が普通の生活へ戻る為に
出来るだけ「学校の責任や役割」を
私たち自身が把握し、

事例によっては「裁判」よりも
我が子の気持ちに沿った方法をとる事も
必要になりますので

今回の記事を参考にして頂ければ幸いです。

 

いじめが遭った時、学校の役割にはどんなものがあるのか!?

学校でいじめが遭った時に
学校の役割にはどんなものがあるのかを
この段落でまとめて行きたいと思います。

2013年(平成25年)には
「学校の責任・役割」を明確に表した
法律が施行され、

『いじめ防止対策推進法』
通称「いじめ防止法」)
と言うものが出来ました。

知っている人は多いと思いますが、
内容を簡単にまとめると、

  • いじめの定義
  • 国の役割と責任
  • 地方公共団体(例えば都道府県や市町村)の役割と責任
  • 学校の設置者(地方公共団体や学校法人など)と学校と教師の役割と責任
  • 保護者の役割と責任
  • いじめが起きたときの対応や連絡体系

など大きく分けると6つに分かれます。

細かく見てみるともっと分かれますが
この6つを把握出来れば大丈夫でしょう。

 

この法律が制定された事で
いじめ問題に対する各々の役割や
責任が明確になり、

前よりも被害者の心情に立って
解決までの道のりを作る事が
出来るようになってきています。

 

ではさっそく、この問題に対する
学校の設置者、学校、教師の役割と
責任について詳しく見ていきましょう!

学校の役割と責任その1 「いじめの調査」をする

当り前かも知れませんが、
学校でいじめがあった時
「いじめの調査」を行う事になっています。

  • いじめがあったのか
  • 加害者は誰なのか、何人いるのか
  • 被害者の状況
  • クラスの状況(みんなが知っているくらいのレベルで日常いじめが行われてるのか)
  • どういういじめなのか(暴力、仲間はずれなど)

以上の項目をクラスのみんなに
アンケート取ったり、

何人か任意で話を聞いたり
事細かに実態を調査していきます。

同時にいじめがあったなら学校の設置者
(主に地方公共団体や学校法人)に
連絡を行うようになっています。

 

さらに深刻なものであれば
第三者を招いて対策委員会を作り、

いじめの資料から個々人の話し合いまで
さらに細かく見ていくことになります。

この深刻な状況を「重大事態」と呼び
特別に調査や審議が
行われるようになっています。

※「重大事態」の内容や定義についてまとめた記事はコチラになります。

従来のいじめ解決策はダメ!!いじめ問題を年内に解決させる方法

そして、実際にいじめがあったとなった場合に
子供の心のケアをしつつ
(専門家によるカウンセリング)

その保護者にも必要な助言や
事実に関する情報提供を
継続して行う事とされています。

参考にまで、いじめ防止対策推進法の
条文を載せておきます。

2 学校は、前項の規定による通報を受けたときその他当該学校に在籍する児童等がいじめを受けていると思われるときは、速やかに、当該児童等に係るいじめの事実の有無の確認を行うための措置を講ずるとともに、その結果を当該学校の設置者に報告するものとする。

3 学校は、前項の規定による事実の確認によりいじめがあったことが確認された場合には、いじめをやめさせ、及びその再発を防止するため、当該学校の複数の教職員によって、心理、福祉等に関する専門的な知識を有する者の協力を得つつ、いじめを受けた児童等又はその保護者に対する支援及びいじめを行った児童等に対する指導又はその保護者に対する助言を継続的に行うものとする。

 

引用元:いじめ防止対策推進法より

学校の役割と責任その2 子供の学習を行う環境を整える事

実際にいじめが起きて
子供の何が被害を受けているのかと言うと、

被害者の子の

「学習する権利」が侵害されている事

です。

確かにいじめを受けてしまった事による
精神的なダメージは大きいですし、

何よりも先にそのダメージを
修復する必要があると私は考えています。

迅速に子供のケアを進めるにあたって
学校のポジションは非常に重要だと思います。

 

しかし、その影に隠れて
「学習を行う環境」を失われている事を
忘れてはなりません。

精神的なダメージはすぐには治らず
時間が掛かります。

実際いじめを受けてしまった私の子供は
いじめが落ち着いてから1年以上経ちますが

今でも人が大勢いるところでは
周りを気にしながら歩いています。

加害者が仕返しにくるかもしれない恐怖が
今でも心に残っているのでしょう。

側に私たちや友達が居れば大丈夫と
本人は言っていますが、

1人で行動するのにはまだ
時間が掛かりそうです...。

 

このように被害者の精神面の回復には
非常に時間が掛かりますが

「学習を行う環境」を整える事は
期限があります。

特に高校生になれば成績や
出席の度合いによって
最悪留年してしまう事も考えられます。

またこれから受験に備えなければならない事も
考え無ければなりません。

悪いのは私たちで無いのにも関わらず
時間に負われてしまう事もあります。

学歴社会については私は否定派ですが
世の中はそうも行きません。

何より子供の可能性が
学習する環境を整えるかそうでないかで
狭まる場合があります。

不登校が続いて学校に
なかなか行けずにいる場合、

もしかするとその子の才能が
学習する環境を整える事で
花開くかもしれませんし

「勉強する事の楽しさ」が
芽生えるかも知れません。

 

いじめは子供の将来の可能性をも
奪ってしまいます。

学校の役割として
「学習を行う環境」を整える事を
書きましたが、

具体的にどんな事が出来るのかというと、

  • 別室にて授業を受ける(個別に先生についてもらう)
  • スクールカウンセラーにカウンセリングを受ける
  • クラス替えの時に加害者生徒と被らないように決める
  • みんなと登校の時間に被らないように時間をずらす

があり、この内容は
実際に私たちの子供に
学校がしてくれた事です。

してくれる内容は
その学校によって違ってきますが、

学校の役割として
子供の「学習を行う環境」を整える事は
重要な役割ですし、責任も大きいですので

子供の心のケアと同じくらい
大切なことになります。

コチラも参考までに
いじめ防止対策推進法の条文を
載せておきます!!

4 学校は、前項の場合において必要があると認めるときは、いじめを行った児童等についていじめを受けた児童等が使用する教室以外の場所において学習を行わせる等いじめを受けた児童等その他の児童等が安心して教育を受けられるようにするために必要な措置を講ずるものとする。

 

引用元:いじめ防止対策推進法より

学校の役割と責任その3 いじめ事実の情報共有

我が子に何が起きたのか、
何をされたのかは親として
一番気がかりなことだと思います。

いじめられたと知ってしまった時には
何も考えられない状態になるでしょう。

本当に酷いいじめがあったり、そのいじめが
犯罪行為に繋がっている様であるならば、

しっかりと警察に通報する為に
いじめの情報を学校と共有していく事

これが大事になります。

 

前々段の所と重なる部分がありますが

  • 「いつ」
  • 「何処で」
  • 「誰に」
  • 「何を」

上記をしっかりとまとめて2度と自分の子供に
この様な事が起きない様に
学校と連携する必要があるのです。

時には裁判も必要になるでしょう。

その時にだって学校と連携して
得た情報が非常に役に立ちます。

学校との話し合いでいじめを調べるには
時間が掛かりますし、

時間が掛かれば掛かるほど
いじめの事実は記憶から薄れていきます。

予めいじめの事実を学校とまとめて
「形(書面)」に残しておけば、

いつになってもハッキリとした
情報が提示出来ます。

コチラも参考までに
いじめ防止対策推進法の条文を
載せておきます!!

5 学校は、当該学校の教職員が第三項の規定による支援又は指導若しくは助言を行うに当たっては、いじめを受けた児童等の保護者といじめを行った児童等の保護者との間で争いが起きることのないよう、いじめの事案に係る情報をこれらの保護者と共有するための措置その他の必要な措置を講ずるものとする。

 

引用元:いじめ防止対策推進法より

おまけ 学校「以外」の役割と責任

今までは学校の役割と責任について
まとめてきましたが、

ここでは学校「以外」の
役割と責任を見ていきます。

具体的に言うと「学校の設置者」です。

学校の設置者とは何かと言うと
実際に学校運営を維持している
機関の事になります。

例えば、

「〇〇市立 ~学校」となっていれば、
〇〇の部分(市町村とか)

「○〇県立 ~学校」となっていれば、
○〇の部分(都道府県とか)

が設置者になります。

よく私立の学校である
「〇〇学校法人~学園」となっている場合は
〇〇学校法人が設置者になります。

いじめがあった場合、学校は役割の1つとして
「学校の設置者」に報告を行う事に
なっています。

さらに「学校の設置者」は
自らの責任でいじめの調査も出来るのです。

簡単に言えば、もし学校が対応不足で
思う様に情報を共有してくれなかったり
対応が遅れることがあるならば、

学校の設置者の方でいじめ調査をする事が
出来るということです。

いじめの事実の漏れが無い様に
二段構えの調査になるわけです。

コチラも参考までに
いじめ防止対策推進法の条文を載せます!

第二十四条 学校の設置者は、前条第二項の規定による報告を受けたときは、必要に応じ、その設置する学校に対し必要な支援を行い、若しくは必要な措置を講ずることを指示し、又は当該報告に係る事案について自ら必要な調査を行うものとする。

 

引用元:いじめ防止対策推進法より

 

いじめに遭った場合、学校の役割や責任にはどんなものがあるのか!? まとめ

今回はいじめ防止対策推進法と私たちの子供が
実際にいじめを経験したことをベースに

「学校の役割と責任」をキーワードにして
記事を書きました。

学校の役割と責任を具体的に
4つ(1つはおまけとして)を挙げました。

この役割と責任が明確になったのは
「いじめ防止対策推進法」という

「いじめの為の法律」が作られたからです。

  • いじめの調査を行う事
  • 子供の学習を行う環境を整える事
  • いじめの情報を共有する事
  • 学校の設置者との連携

学校の役割と責任を
4つ細かく見ていきました。

子供のいじめを親同士だけで、
または学校だけで解決しようとしても
限界があります。

なぜならば、

子供が望んでいる事と
学校や親が思っている事には
大きな違いがあるから

です。

その違いを理解しないまま
裁判などで対応したりしても、
本当の意味での問題解決は図れません。

子供の将来の為に、
今一度学校の役割や責任を

私たち保護者がしっかりと理解する
必要があるのではないでしょうか。

 

いじめの対処法 「分からない」「どうすれば」をメールで受付中!

この記事で書いている内容は
私たちの子が実際に受けたいじめを
ベースにまとめています。

さらにこの記事を読んでいる
あなたをはじめ、

今現在いじめで悩んでいる方々に
少しでもお役に立てれる様に
日々勉強をしています。

そこで今回は記事の紹介だけで無く
これからどうやって
この問題と向き合って行くか、

分からない事などについて、
私たち家族が経験した事を中心に

「いじめ-ラボ」の相談コーナー
随時相談を受け付けております。

  • 我が子にいじめが発覚して、これからどうして良いのか分からない
  • 学校がキチンと対応してくれなくて不安だ...
  • 子供の様子がいつもとおかしい
  • 誰にも相談出来なくて、今の気持ちを聞いて欲しい!

など、具体的な内容について
相談を受け付けていますので、

私たち家族の経験が
少しでもお役に立てたら嬉しいです。

※「いじめ問題」について具体的な質問やお問い合わせを受付中!

我が家の「いじめ解決までの2年半」を凝縮した「いじめ-ラボ相談ページ」

長文になりましたが、
最後まで読んで頂き
本当にありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました