いつもご覧頂き本当にありがとうございます。
管理人の「はかせ」と申します。
今回の記事は「裁判」をキーワードに、
実際にいじめが起きてから裁判を起こした時に
どれ位時間が掛かるのかを
調査した内容になります。
この記事を書いている私も
我が子のいじめ問題について
裁判をしていたので、
大まかな内容も一緒に
書いていきたいと思います。
「裁判を起こす」というと
相手にかなりの重圧を掛ける事が出来ますが、
その反面費用も時間も掛かるため
あまり実行に移す事が出来ない事が多いです。
この記事ではこれらのデメリットについて、
実際に裁判を起こしてみた経験から
・出来るだけ時間を短縮する為にやっておきたいこと
をまとめて行きたいと思います。
※この他にもこのサイトでは
私たち家族が子供の被害を通して
感じた事や学んだ事をベースにまとめていて
記事形式にして紹介しています。
「いじめ」が他人ごとでは無く
明日は我が子に降りかかる問題であり、
風化させない為にも実体験を基に
記事にまとめています。
もし、我が子が不登校になって
どう守って行けば良いのか
分からなくなった時にも、
あわせて読んで頂ければ
お役に立てる内容となっています。
実際に裁判を起こしたり、
弁護士や行政書士の方のお話を聞いたりと
解決策に向けて取り組んできた事の内容を
書いていますので
是非1度読んでみてください。
※いじめ問題と過去の裁判や判例についてまとめた記事はコチラ!!
過去の判例を基に、実際に掛かった期間を調査した結果
ここでは過去に起きたいじめ問題を調査し、
そこから問題の解決策を見つけるために
記事を書いています。
裁判を起こして解決までの時間をまとめると、
最低でも「1年」最大で「10年」の期間が
問題解決までに必要と分かりました。
期間が掛かってしまうのには
この問題が大人には分かりづらい
「子供だけの問題」が関わっている他に、
問題解決に必要な「法律」が
作られていなかった事も
大きな要因となっています。
今後さらに法整備が進み、
問題解決の期間の短縮が
図られるとは思いますが、
最低でも年単位の期間が
必要になる事は変わらないでしょう。
では実際に過去の判例で裁判が
どれ位掛かっていたのかを
簡単にまとめてみましたので紹介します。
ケース1、群馬県桐生市で起きた事件
この事例では小学校5年生位から
いじめが行われ、
最終的に自殺まで追い込まれたケースです。
問題が発生してから裁判が終わるまで約6年。
内容は主に悪口や陰口などの
「コミュニケーション系のいじめ」で、
立証する証拠の確定に時間が掛かっていた事が
裁判で争われていました。
特に学校の先生方の対応が杜撰で
学校に管理責任についても
言及された問題でもあります。
当時、この被害生徒が在籍していたクラスは
先生の管理が行き届かずに
「学級崩壊」を起こしていて、
先生自身もターゲットになっていた事が
明らかになっています。
※群馬県桐生市で起きた事件を詳しくまとめた記事はコチラ!!
ケース2、愛知県名古屋市で起きた事件
この事例はこのサイトで調べたどの案件よりも
解決までに時間が掛かったケースになります。
掛かった期間は最長で10年で、
中学校から高校まで続いたいじめについて
一連の経緯が認められた判例でもあります。
被害生徒が通っていた学校の対応も
メディアで注目されていて、
特に「遺族に対する暴言」が
ショッキングな内容だったのを覚えています。
さらにこの判例は、
「いじめと解離性同一性障害との因果関係」
を認めた判例でもありますので、
これからの裁判の精神疾患に対する
アプローチの基となる判例と
なるかも知れません。
※愛知県名古屋市で起きた事件を詳しくまとめた記事はコチラ!!
ケース3、兵庫県神戸市で起きた事件
この事件は小学校の時からいじめが起きていて
中学生になっても続いており、
解決までに約4年近く掛かった事件です。
また特徴として、このサイトで調べた案件より
「学校の対応」が素晴らしく
生徒のケアに重点を置いた
対応になっています。
特に、問題が起きてから
教師全員に対策資料を配付し
「情報共有」に力を入れていた事が
裁判で高評価を受けていて
注目されています。
さらにいじめの内容として
主に暴力やカツアゲと言った直接的な内容で
カツアゲの被害が大きく、
損害賠償金も加害生徒(4人)1人当たり
100万の請求と高額となっています。
※兵庫県神戸市で起きた事件を詳しくまとめた記事はコチラ!!
私「はかせ」が裁判を起こした時に掛かった期間は
最近ようやっと我が子のいじめが解決したので
簡単にまとめて行きたいと思います。
(解決時期は2018年)
問題発生から裁判が終わるまで
約2年近く掛かっています。
- 加害生徒家族の対応が悪かった事
- 証拠が揃っているのに事実を認めようとしなかった事
以上が重なり時間が掛かってしまいました。
問題が起きたのは入学して直ぐで
数人のクラスメイトから急に悪口や暴力、
カツアゲなどの被害を受けていた事が
学校の連絡で明らかになりました。
内容を簡単に箇条書きすると
- 暴力(アザが出来る位)
- カツアゲ
- 集団でトイレで暴行
- 悪口
問題が起きてからは
学校との話し合いを何回かして、
事実確認を中心に被害状況を固める為に
「証拠」を確立させる事を
主にやってきました。
我が子の対策として、
「加害生徒がいる状況では登校困難」
として暫く学校を休ませ、
その間にさらに被害状況をまとめるべく
「いじめ重大事態」として対応に当たる様に
学校へ要請。
その後、高校で起きたいじめだったので
加害生徒はそのまま退学になり、
我が子は何とか学校に通える様になりました。
我が子の対応がある程度落ち着いてから
加害生徒達の責任を追及すべく
裁判の準備を進めて、
ADRを始めに行い(裁判外紛争解決手続き)
その後裁判を進めました。
裁判に時間が掛かる原因
年単位で問題が発生してから
裁判が終結するまで
時間が掛かるのは何故なのか!?
やはり、この問題が目に見えるものでは無く
「事実確認」が難しい事が原因でしょう。
先ほど紹介した各事例についても同様で、
加害生徒側が事実を認めない事や
学校の責任が曖昧である事、
最後に私たち自身が
我が子のいじめを認識出来ていない事が
原因になるということです。
いじめで裁判を起こす際に
キーポイントとなる事は、
- 被害生徒側で被害の証拠をまとめないといけない
- 加害生徒自身が責任を負う為、保護者が責任を負う為には「監督義務違反」が認められないといけない
- 学校の責任も「安全配慮義務違反」が認められないといけない
簡単にまとめるとこの3つが
キーポイントになります。
これらの事実について証拠を挙げられないと
裁判では勝てないし、
これらを揃える事にも時間が掛かります。
当然、間違いも許されないです。
いじめの情報を我が子から聞き出せない場合は
学校で状況を聞かないことには
事実確認は進みませんので
学校との対応にも時間が掛かります。
この様に裁判では「証拠」が命になりますので
慎重に事実確認を進めると同時に、
証拠集めが難しい事が原因で
時間が掛かってしまうようです。
少しでも早期解決を図る為に私たちに出来る事とは!?
裁判では証拠が命になりますので、
なんとしても確かな証拠を集める事に
集中しなければなりません。
大事な事なので2回言いますが、
証拠集めが一番大事です。
裁判の勝敗だけで無く
「我が子のこれから」が掛かっているので、
事後のケアにも力を入れる必要があります。
私たち家族が我が子のいじめを
いち早く気づく事が出来た場合には、
書面などの文書で学校に知らせてあげる事が
早期解決に必要になります。
口頭でも伝える事が出来ますが、
最近の学校の対応で
「隠蔽」が横行しているので
知らぬ存ぜぬの言い訳を受ける可能性が
出てきますので、
形ある方法で我が子の被害を
知らせる方が良いでしょう。
我が子が受けた被害が悪口等の場合なら
LINEの履歴を基にする事が可能ですし
(最近、LINEによる悪口が多い)
暴力などの直接的な場合なら
そのアザを撮っておく事で証拠になります。
もし、学校から知らせを受けたのなら
今後の我が子に対する対応についてまとめた
書面で話し合い等を進めると
効率がアップするでしょう。
また、どうしてもいじめが発覚すると
親は心配のあまり感情的になりやすく、
話し合いが進まないケースが多くなります。
例えば、
- いじめが落ち着くまで(加害生徒から謝罪があるまで)登校をしない事
- 学校の先生全員に今回の問題の事を知らせておく(誰でも対応出来る様に)
- 学校の対応に不備がある場合はその謝罪、加害生徒側の謝罪の要求
- クラス替えについて、先生の交代について
など、出来るか出来ないかは
別問題になりますが
議題を設ける事によって
各々の主張が明確になります。
どちらのケースにしても書面で対応する事で、
その後の対応についてどう対応しているのか
分かる様になりますし、
「言った、言わない」が無くなります。
書面で対応を進めていて問題が改善していない
(全く対応していない)場合には、
学校の対応の不備を
追求する手立てになるでしょう。
この記事を書いている私達家族も
裁判を起こして解決まで約2年位掛かりましたが
過去の判例よりはかなり時間が
短くまとめられたと思います。
(弁護士さんに本当に感謝です)
まとめ
今回の記事は「裁判」をテーマに、
問題が発生してから裁判が終結するまで
どれ位掛かっているのかを
まとめた記事になります。
過去の判例を基に事例を4つ挙げて
(内1つは我が子の体験談)
どれ位掛かっているのかを
具体的に数値で表してみた結果、
最低でも1年、最大で10年掛かっている事が
判明しました。
今回の記事をアップした理由として、
- 早急に解決する事で加害者の責任逃れを防ぐ事
- 早めに元の生活に戻してあげたい事
を実現すべく、
早急に解決する為に
必要な事をまとめてきました。
この問題を解決していくには、
加害生徒側の責任を追及する事と
我が子のこれからをサポートする事
この2つを同時にこなさなければなりません。
もちろん私たち保護者だけでは限界があるので
学校との協力も必要ですし、
専門家の相談を受けてみる事も
必要になるでしょう。
「いじめ-ラボ」では
我が子のいじめの被害をベースに
役立つ記事を更新して行きますので、
良かったら1度読んでみてくださいね!
もし、今現在いじめを受けて
誰にも相談できずに
1人で抱え込んでいるのなら
「いじめ-ラボ」に一度お話を
聞かせてもらえませんか!?
我が子が不登校になった時の話や
そこから学校へ復帰した経緯など、
記事には書いていない事も
話をさせてもらっています。
私たちが経験した内容が
少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。
いじめの対処法 「分からない」「どうすれば」をメールで受付中!
この記事で書いている内容は
私たちの子が実際に受けたいじめを
ベースにまとめています。
さらにこの記事を読んでいる
あなたをはじめ、
今現在いじめで悩んでいる方々に
少しでもお役に立てれる様に
日々勉強をしています。
そこで今回は記事の紹介だけで無く
これからどうやって
この問題と向き合って行くか、
分からない事などについて、
私たち家族が経験した事を中心に
『「いじめ-ラボ」の相談コーナー』で
随時相談を受け付けております。
- 我が子にいじめが発覚して、これからどうして良いのか分からない
- 学校がキチンと対応してくれなくて不安だ...
- 子供の様子がいつもとおかしい
- 誰にも相談出来なくて、今の気持ちを聞いて欲しい!
など、具体的な内容について
相談を受け付けていますので、
私たち家族の経験が
少しでもお役に立てたら嬉しいです。
※「いじめ問題」について具体的な質問やお問い合わせを受付中!
長文になりましたが、
最後まで読んで頂き
本当にありがとうございました。
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