前代未聞のモンスターペアレント裁判 学校が保護者を訴えた事件

この記事を書いた人「はかせ」
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こんばんわ!

いじめ-ラボ管理人の「はかせ」と申します。

 

今回の記事は「いじめ 裁判」をキーワードに、いじめ被害者である保護者が学校から「モンスターペアレント」として裁判で訴えられた事件をまとめて行きたいと思います。

 

今現にいじめ問題に直面していて、学校の対応に納得がいっていない方が大勢いらっしゃると思いますが、

「我が子が苦しんでいる」

我が子を守る為につい感情的になり、言動や行動が荒くなる時があるでしょう。

この記事を書いている私自身も「いじめの酷さ」と「我が子が苦しんでいる姿」を考えると声を荒げてしまう時が何度かありました。

 

しかし、最近ではそんな保護者の気持ちを考えずに教師の方が保護者側を裁判で訴える事例が徐々に増えつつあります。

本来であればいじめ問題は「保護者」と「学校」が足踏みを揃えて進まなければいけない問題のハズですが、最近よく出る様になった「モンスターペアレント」という言葉に代表される「対応が理不尽な保護者」のせいで余計に解決までに時間が掛かるようになってしまいました。

 

今回の記事では、実際に起きた裁判の内容を基に「学校との対応の仕方」や「モンスターペアレントとして訴えられない方法」についても具体的にまとめて行きたいと思います。

※今回の記事の元になっている「モンスターペアレント裁判の事例」について参考にさせて貰ったサイト(記事)はコチラになります。

教育資料庫 埼玉県行田市・いじめ教師の逆恨み「モンスターペアレント」訴訟

 

※この他にもこのサイトでは私たち家族が子供の被害を通して感じた事や学んだ事をベースにまとめていて、記事形式にして紹介しています。

「いじめ」が他人ごとでは無く明日は我が子に降りかかる問題であり、風化させない為にも実体験を基に記事にまとめています。

 

もし、我が子が不登校になってどう守って行けば良いのか分からなくなった時にも、あわせて読んで頂ければお役に立てる内容となっています。

実際に裁判を起こしたり、弁護士や行政書士の方のお話を聞いたりと解決策に向けて取り組んできた事の内容を書いていますので是非1度読んでみてください!!

 

学校が保護者を訴える前代未聞のモンスターペアレント裁判のいきさつについて

今回ご紹介する「モンスターペアレント裁判」の内容は埼玉県行田市で起きた事件で、平成22年当時に小学校3年生を担任していた教師がある生徒の保護者を裁判で訴えた事例です。

当時、クラスでは今回訴えられた保護者側の子がいじめに遭っており、この問題に対する学校側の対応が裁判の引き金になった様です。

 

具体的な内容は以下の通り、

  • 今回の「訴えられた保護者」の子が他の生徒に暴力を受けた
  • 仲裁に入った担任がどっちが本当に悪いのかクラスの全員で多数決をさせた
  • 多数決で「叩かれた子が悪い」という意見が多かった為、「叩かれた生徒」は相手に謝る羽目になる(叩かれた生徒=訴えられた保護者の子)
  • 「叩かれた生徒の親(訴えられた保護者)」は事情を聞き、学校側に苦情を申立てる(連絡帳に書いて提出。中には担任の誹謗中傷と取られてしまう内容もあった)
  • 担任がこれを聞いて逆恨みし、叩かれた生徒に集中的に嫌がらせを行う
  • 担任が叩かれた生徒に嫌がらせを行う為、他の生徒がまねをしていじめが悪化(中には担任が生徒に対して暴力を働いた事もあった)
  • 叩かれた生徒の親は警察などに相談し「被害届(体罰として)」を提出
  • 学校側は「事実無根」、担任の先生は「被害届」が原因で精神的苦痛を受けたとして裁判で起こす

今回の事例のいきさつは上記の様になりますが、お互いの主張は平行線のままで「モンスターペアレント裁判」は平成22年に行われ、翌年1月付けでクラスの担任が急遽交代する事になりました。

 

保護者を訴えた先生は訴えられた保護者の子(叩かれた子)と同じ学校にしばらく通っており、険悪なムードのまま学校生活は継続していた様です。

さらにモンスターペアレントとして訴えられた保護者の子は再び学校で陰湿ないじめに遭っていた事が判明しています。

 

なぜ、学校側は保護者を「モンスターペアレント」として訴えたのか!?

今回の「モンスターペアレント裁判」を起こした先生は、裁判をした理由についてこう述べています。

  • 今回の保護者の言動が原因で不眠症になってしまった事が原因
  • 自分(教師)を誹謗中傷する内容を連絡帳に何回も書いた

この事実を裏付ける内容として、埼玉県教育委員会や文部科学省宛に今回の先生の対応について非難する文章を送っていた事が明らかになっています。

 

この事実について当事者である父親は、

「学校に連絡をしたのは子供がいじめに遭った時のみで学校がまともに対応してくれないから、教育委員会とかに連絡するしか無い」

と発言しています。

 

確かに、学校のいじめに対する対応については過去の事例を見てみても「隠蔽」だったり、常識の範疇で苦情をいっても「モンスターペアレント」として偏見の目で見る傾向が非常に多いです。

今回の事例について「連絡帳の中身」については詳しく分かりませんが、連絡を一切してこなかったりまともに対応すらしてくれない事から、この学校の「いじめ」に対する意識は非常に低いと言わざるを得ないでしょう...。

この事は「子供が叩かれた事件」を多数決でどちらが悪いのかを決めた事からも推測される事で、それが原因でいじめがさらに悪化してしまった事にも影響しています。

 

また、今回訴えられた保護者は子供に対する教師の暴力(担任の先生は背中を触ったと主張)について警察に被害届を提出。

この被害届が原因で教師が不眠症になり、報復として学校(教師)が保護者を「モンスターペアレント」として訴える事になります。

 

今回の学校の対応で「やってはいけなかった事」について

今回のモンスターペアレント裁判の元となった「学校の対応(最大の争点)」について軽くまとめて行きたいと思います。

やはり、今回の「学校の対応でやってはいけなかった事」としてあげられるのは、

 

「いじめ」の当事者どちらが悪いのかを「多数決」で決めた事

 

これが今回のモンスターペアレント裁判がこじれた最大の原因であり、学校の最大の汚点だったのではないかと私は考えています。

普通であれば理由がなんであれ「誰かを叩く事(暴力)」はやってはいけない事であり、暴力を起こした方が悪くなるのが当り前ですよね。

 

その最たる例が「体罰」であり、教師だから「体罰(暴力)」がダメなのではなく、「体罰(暴力)」に教育的意義が無いからです。

叩かれた生徒を保護して事実の確認を急ぐ事が先生のあるべき対応なのですが、今回の事件の元である「いじめ事件」では被害を受けた生徒を保護する対応は全く見られなかった事が明らかになっています。

 

さらに教師の対応はエスカレートして多数決の結果で叩かれた生徒が悪いと多数決で決まってしまったので、その「叩かれた生徒」をみんなの前に出して「叩いた生徒」に対して謝罪をさせてしまいます...。

いじめから助けて欲しくて先生を頼ったのに、逆に晒し者にされてしまいました。

 

その他、担任の先生の「生徒に対する対応(問題行動)」について

今回のモンスターペアレント裁判では、「いじめ」の他に教師の生徒に対する問題行動が裁判では明らかになっています。

その内容が、

  • テストの答案に正解を書いているのに不正解にされた
  • 生徒(保護者の子)に暴力を振るった(担任が言うには背中を触っただけとの事)
  • 授業の一環として「鉄棒」の練習があったが、最後まで出来ずみんなに迷惑を掛けたとして謝罪を強要される

となっており、どうみても担任は「保護者の子(叩かれた子)」に悪意を持って接していたと言わざるを得ないでしょう。

 

今回の保護者のクレームは「いじめの対応の悪さ」が原因になっているので、学校の対応に不備があることは明白であり正当な主張になります。

今回の担任の行動が意図的に行われていたのであれば、テストの内容を改ざんした事については「懲戒処分」は免れないし、暴力やクラスのみんなの前で謝罪を要求する行為は「体罰」として捉えられてしまいます。

実際、保護者側が教師の対応の不備を「ICレコーダー(子どもに持たせて)」で録音していた事が判明し(裁判の証拠にも提出されている)、最早学校(担任)と保護者の「信頼関係」は崩れ去ったと言って良いでしょう。

 

学校全体も教師の立場を応援する異常事態!?

また、学校を代表して「校長」が今回の事件に対して「モンスターペアレントに対する対策である」と教師が訴訟した事を肯定する立場にある事を明らかにしています。

 

実際にこの小学校では「市教育委員会」に対し、

「モンスターペアレンツといった不当な対応を強要してくる保護者に対応する為に、(今回訴えた)教員が学校全体を代表して訴訟をしている」

と声明を文章で送っています。

 

この文章を市教育委員会に送付していると言う事は、今回の裁判や裁判の元になった「いじめ問題」でも保護者側を「モンスターペアレント」として見ている事を表しています。

本当に討論しなければならない事は「叩かれた生徒」に今後同じ事が起きないようにクラスや学校全体で考える事であり、学校全体で「被害を受けた子の親」をモンスターペアレントと認定している事は誰が見ても異常としか言いようがありません...。

 

モンスターペアレント裁判の判決はいかに!?

今回の「モンスターペアレントに対する裁判」は教師が多大なる精神的損害を被ったとして名誉毀損を理由とした慰謝料500万円を請求しています(当然、保護者側は真っ向から対立)。

判決は、教師側の主張を退け請求を棄却する判決(教師側の主張が認められず、500万の請求も認められない)を言い渡しました。

 

今回の裁判で裁判長は、

  • 連絡帳に書いた誹謗中傷は不当な対応と認めるが、教員には守秘義務がある為、学校で知り得た内容については秘密が守られる(秘密が守られるから誰かにバレることも無く、教師の名誉を傷付けた事にはならない)
  • (教師の対応は)著しく相当性を欠くとまでは認められない
  • 教師側の指導方法には一部配慮の欠ける内容のものが含まれるが、違法性があるとまでは言えない
  • 教師側が保護者側を訴えた事について、両者の信頼関係が崩壊するとまでは言えず、正当な訴訟行為である

と発言し、教師側も保護者側もお互いに一部妥当性を欠く部分があるが、違法性があるとまでは言えず双方の主張を棄却する(ケンカ両成敗である)判決を下しました。

しかし、一番の被害者であった女子生徒に対する行為(叩いたり、過度に責めてみんなの前で謝罪させる行為とか)については「正当な指導の範疇」とし不当性を認めなかった事については非常に残念だと言わざるを得ないでしょう...。

※この裁判当時は平成22年で「いじめ防止対策推進法」は制定(制定は平成25年)されていません。なので今このモンスターペアレント裁判を行った場合には判決が変わってくると思います。

 

この判決を受けて「訴えられた保護者側」のインタビューでは

「モンスターペアレント」扱いをされて、マスコミが怖かった

保護者側の主張がある程度認められてよかった

と発言、これに対し学校側のインタビューでは

「教師の人権」を考えて発言を差し控えさせてもらう

と本当に「身内の事」しか考えていない様なコメントだけ残して終わり、裁判は終わったけれども両者の溝は回復する事なく「感情のもつれ」だけが残ってしまう結果に終わってしまいました。

 

しかも、本当の被害者である生徒には一切触れる事なく。

 

冒頭で書いた様に裁判中も教師と生徒は同じ学校に通っていて、「被告側」と「原告側」がいつでも顔を合せることが出来る環境にいる異常な事態になってしまいました。

今回のモンスターペアレント裁判がもたらした影響は非常に大きく、モンスターペアレントがどういうものでどういう結果をもたらすものなのか、モンスターペアレントにされないように「自分(子と親)と学校との関わり合い」を今一度考えていかなければならないでしょう。

 

モンスターペアレントの「レッテル」を張られないようにする為には!?

今回の裁判を見て「保護者」が「モンスターペアレントとして訴えられない為」に何が必要なのかを改めて考えて行こうと思います。

ここで書かれている事が全てではありませんが、この事件をまとめてみて言える事は、

「学校がクレームに対して異常なまでに警戒している」

と言う事です。

 

実際に私「はかせ」がいじめ問題を学校と対応していく上で感じた事で、

モンスターペアレントの影響で学校側との話し合いが上手く行かない事

により本来であればある程度の期間で解決出来るであろうと思っていても、余計に時間が掛かって取り返しの付かない事態になりかねないと言う事があります。

 

また、最近の「モンスターペアレント裁判」に限った事ではなく、いじめの被害が比較的軽度の場合でも保護者が学校に申し立てをすると

「学校に文句をいう保護者=モンスターペアレント」

と安易に決めつけて「軽度な問題」でも複雑になってしまい、本当に犠牲になっている子供を後回しにしてしまう事例が後を絶ちません。

 

そこで、学校の対応の悪さや話し合いなどを録音しておく事だけで無く、加えて「本当に理不尽では無いか」「本当にいじめの解決に必要な要求なのか」を考える事(振り返る事)も対策の1つなのではないかと私は考えています。

例えば

  • いじめに気づかなかった事について、学校だけが悪かったのか
  • キチンと苦情だけでなく、「子どもが復帰する為の話し合い」になっていたのか
  • 感情的になって「何が言いたいのか」伝わる話し合いだったのか

実際に録音したデータを聞いてみて「不当な要求」や「乱暴な言葉」などで必要以上に脅したりなどしていないかをチェックしてみると良いかもしれません。

※学校との対応やいじめの実態を証明する方法について、詳しくまとめた記事を載せてますので一度読んでみてください。

弁護士が書いた いじめの対応をスマートにするマニュアル本を紹介

学校やいじめっ子を訴える!裁判で勝つ為に必要な証拠の集め方

実際に裁判して分かった!学校がいじめの対応をしない時の対処法

 

前代未聞のモンスターペアレント裁判 学校が保護者を訴えた事件を振り返って

今回は「学校側が保護者側を裁判で訴えた事件」を基に、「学校との対応の仕方」や「モンスターペアレントとして訴えられない方法」をまとめてきました。

最近のニュースとかで「教師に対する質」を問うものが良く聞こえてきますがそれと同時に「保護者の対応やマナーの問題」も増えてきています。

 

今回題材に挙げたのは埼玉県行田市の小学校で起きた「モンスターペアレント訴訟」で、教師がある生徒に行った行為(いじめを含む)と、この生徒の親が教師に対して行った行為が後に裁判で争う前代未聞の事態へと発展していきます。

最終的にこの裁判では「お互いの行為について不当性は認めるが、著しく違法性が認められる訳ではない」とし双方の主張を棄却する判決を下しています。

ただ、この裁判では本当の被害者である生徒には何も触れておらず、教師とこの生徒は裁判中でも同じ学校に通うと言う異質な環境に置かれていました。

 

この裁判から見える学校の特徴は、「学校がクレームに対して異常なまでに警戒している」と言う事です。

それに伴い、モンスターペアレントとなってしまうと「(学校の)いじめの対応が遅れてしまう」といったデメリットが起きてしまうので注意が必要になるでしょう。

今一度、学校との話し合いを段取ってみたり「録音」したデータを振り返ってみて不当な要求や脅しまがいの言動がないかをチェックする事も必要かと思います。

決して「怒り」に任せず、「我が子のこれから」を左右する大事な話し合いになりますので気を引き締めて行きましょう。

※学校との対応やいじめの実態を証明する方法について、詳しくまとめた記事を載せてますので一度読んでみてください。

弁護士が書いた いじめの対応をスマートにするマニュアル本を紹介

学校やいじめっ子を訴える!裁判で勝つ為に必要な証拠の集め方

実際に裁判して分かった!学校がいじめの対応をしない時の対処法

 

今回の記事の他に、我が子がいじめに遭ってしまった時の対処法や記事では書けない細かな事(弁護士に依頼する時に気を付けていた事やどれ位の費用が掛かったのかなど)など「相談コーナー」で受け付けています。

今現在「我が子のいじめ」が起きて不安でしょうがないと苦しんでいるのであれば、一度「いじめ-ラボ」の相談コーナーまでお話を聞かせてもらえませんか!?

 

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この記事で書いた事や「いじめ-ラボ」でまとめている内容は私たちの子が実際に受けたいじめをベースにまとめています。

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そこで今回このサイトでは記事の紹介だけで無く「これからどうやってこの問題と向き合って行くか、分からない事」などについて随時相談を受け付けております。

 

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など、私たちの経験を基に記事に書いていない事なども答えられる範囲でお答えします!!

 

長文になりましたが、最後まで読んで頂き本当にありがとうございました。

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