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いじめーラボ管理人の「はかせ」です。
「いじめ-ラボ」と併せて、行政書士としても「いじめ問題解決」に向けて『ひまわり行政書士事務所』を運営しています。
今日も「いじめ解決」に少しでも役に立つ情報をまとめて行きますので宜しくお願い致します。
今回は『高校生のいじめ 対処法』というキーワードで高校生の我が子いじめが起きてしまった場合の具体的な対処法について記事にまとめてみました。
今回の記事は特に、
- 高校生の我が子のいじめを最近知った
- 高校生なので相談しにくく、誰に相談して良いのか分からない
- なかなか学校が対応してくれない
- 不登校気味で「留年」してしまわないか心配
- いじめの内容に暴力がある
- 学校(担任)の対応に不満がある
以上の項目に当てはまる方にオススメの内容となっています。
文部科学省が発表している「いじめの認知件数」のデータでは高校で起きる件数は小学校と中学校とを比べると少ないのですが、年間約17,800件くらいの件数(平成30年度、国・公・私立合せて)が高校で起きている事知っていましたか??
なんと1日平均49件のペースで全国の高校でいじめが起きている計算になります。
この数値はあくまでも「認知件数」から推測されるデータなので、実際にはもっと多くのいじめ問題が日頃から起きていると考えても良いのかもしれません。
「いじめ-ラボ」では今回の記事を始め、「我が子のいじめ」を解決する為に情報を発信していますので、他の記事を良かったら読んでみてくださいね!
少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。
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自殺率NO.1の高校生のいじめ 発覚したらまず始めにすべき対処法とは!?
高校生の我が子に「いじめ」が発覚した時、まず始めに何をしたら良いのか!?
結論からまとめると、
- 早急に「第三者機関(NPO法人や専門家など)」に相談する事
- 学校が対処せざるを得ない(協力しなければならない)状況を作る事
この2つが高校生の我が子に「いじめ」が発覚した時の対処法となります。
高校生になっても「いじめ」は学校の内部で起きる事(ほぼ9割方)なので、学校の協力が無ければ解決は難しいと私は「我が子のいじめ」を通して実感しました。
しかし、仮に学校で起きている「いじめ」を認めて貰ったとしても、「我が子の今の状況」を把握できてるかは別問題であり、結果的に「加害生徒側」を優先した対応を行われる事も多いです。
さらに高校生ともなるとほぼ大人と同じなので、個人(子ども)の問題に大人(親)が介入すべきかどうか戸惑う事もあるでしょう
この事が原因で高校生の子どもは誰にも相談することも出来ずに「いじめを受けている自分が悪い」と思い込んでしまい、ますます解決が難しくなる事が少なくありません。
では、次の段落で「第三者に相談する事」と「学校に協力(対応)せざるを得ない状況にする事」が必要なのかについて理由をまとめて行きます。
「第三者に相談」と「学校が対処せざるを得ない状況を作る事」が重要な理由とは!?
今回の「高校生のいじめの対処法」について、
- 早急に「第三者(NPO法人や専門家など)」に相談する事
- 学校が対処せざるを得ない状況を作る事
がなぜ必要なのかについてこの段落でまとめて行きたいと思います。
誰しもが「学校=隠蔽」のイメージ(事実もあり)が定着しているのにも関わらず、それでも「学校」に相談や対処をお願いする事の理由について明らかにしていきます。
高校は「義務教育」ではない事
高校生のいじめは義務教育ではないので、いじめは単なる「子供間の問題」として片付ける事が出来なくなります。
それと併せて「被害生徒」と「加害生徒」とを離れさせる事ができる可能性が高くなり、「学校の協力」を得る事が出来れば義務教育ではほぼ不可能だった「加害生徒」に対する厳しい指導も出来るでしょう。
ただ、義務教育から抜けた事でデメリットも発生してしまい、いじめで不登校になって単位が足らなくなった場合には「留年」の問題が発生してしまいます。
義務教育の環境では進級や進学は自動的なのに対して、高校生の場合だと義務教育の時よりも「被害生徒」が受けるデメリットの方が度合いが大きいので、第三者機関への相談や学校に協力して貰う事がより一層必要になると言えるでしょう。
「いじめの事実」を客観的に見る事ができるから
いじめの事で学校と話し合いを始めると、必ず「いじめを認める・認めない」の話になります。
そして話し合いが平行線のまま、何日経っても解決しないケースが非常に多いです。
特に、あなたが我が子のいじめについて学校に求める事として
- 懲罰を求める事
- 謝罪を求める事
- 学校の管理責任を求める事
この3つは必ずと言って良いほど求める内容だと思います。
ただ、この3つを明確にしようとすればする程「相手側の態度」は硬直して行く事を知っていましたか??
なぜならば「責任」を認めてしまう事になるからです。
もちろん相手側の責任を追及する事は必要で、間違ってはいないでしょう。
しかし、相手側の対応が硬直してしまえば対応が遅れて何年も「いじめ」は解決しません。
今現在いじめられた事について必要な事は「責任を追求する事」ではなく、「我が子が受けた傷」をどう対応するべきかのハズです。
どうしても「我が子がいじめられた事」が許せなくて「責任問題」を追求する時こそ「第三者(この場合は弁護士)」に相談するべきと私は考えます。
その理由として、
- 客観的に「いじめ」を見る事が出来る
- 離れた視点から見る事で「分かる事」がある
- 冷静に今の状況を考えて対応を見いだせる
以上、3つの理由があるからです。
私も「いじめーラボ」を運営しつつ行政書士として(2019年になってから)いじめ問題の対応をしていますが、いつの間にか「我が子のサポート」から「責任問題」にすり替わって時間的にロスしているケースが多い事に気が付きました。
さらには「いじめ」はナイーブな問題でもあるので、気軽に相談出来ずに精神的にも参ってしまう事も少なくありません。
そんな時に「いじめ対応の専門家(弁護士をはじめ、カウンセラーの方など)」に直接相談する事で「対応の見通し」と「安心感(1人じゃ無い事)」を見出す事が出来るでしょう。
繊細な問題だからこそ1人で抱え込まずに相談するべきだと、子どものいじめを実際に経験して感じました。
高校生のいじめは「自殺率」が一番高い
この記事で高校生のいじめの対処法として「学校が対処せざるを得ない状況を作る事」と「第三者に相談する事」をオススメしている最大の理由として挙げられるのが、
『自殺率が一番高いのが高校生』
という事実があるからです。
文部科学省が発表した調査報告書(平成30年度版)では高校生の自殺した件数と中学生の自殺した件数を比較すると約1.7倍から3.8倍の違いが出てくる事が明らかになっています。
ちなみにグラフだと、
出典元:文科省 平成30年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果
以上の様な結果となっています。
- 中学1年生は17人に対し、高校1年生は64人(約3.8倍)
- 中学2年生は33人に対し、高校2年生は70人(約2.1倍)
- 中学3年生は50人に対し、高校3年生は84人(約1.7倍)
平成30年に文部科学省が公表したデータによると高校生(4年生も含む)が年間で227人自殺してしまっている事が判明しています。
この年の中学生のいじめ認知件数は約97,700件に対し、高校生のいじめ認知件数は約17,700件なので、いじめの件数は高校生が低いといって自分で問題を解決させようとすれば最悪自殺まで発展する可能性があるでしょう。
以上、高校生のいじめの対処法として「第三者に相談する事」と「学校が対処せざるを得ない状況を作る事」をオススメする理由として
- 高校は義務教育では無い事
- 「いじめの事実」を客観的に見る事ができるから
- 高校生のいじめは「自殺率」が一番高い
を挙げさせてもらいました。
特に学校との連携が図れない(主に学校の対応が悪いから計れない)と「留年」や「退学」などの重大な問題に発展してしまうので、早急に「我が子の被害について相談」するのか「専門家に相談」するのか対処法を決めるべきだと私は考えます。
また、高校が「私立」か「公立」かによっても対処法が変わってきます。
「私立」の場合には教育委員会の管轄外になり、学校法人やその他法人が管理する事になりますので実質は学校法人が一括して問題を対応する事になります(身内の問題になるので閉鎖的になる)。
ますます第三者機関への相談を進めて行くべきだと個人的に考えます。
では次の段落で、高校で起きるいじめの手口とその対処法についてまとめて行きたいと思います。
自殺に追いやる高校生のいじめの手口とその対処法 具体例
実際に我が子が高校でいじめの被害を受けて過去の判例や最近のニュースで報道されている内容などを調べて行くと、大きく分けて4つの手口に分かれる事が判明しました。
その4つの手口(いじめのパターン)は次の通り、
- 外見で悪口を言われる場合(陰口のケースも含む)
- 仲間はずれの場合
- 物を隠される(盗られる)場合
- 暴力が関係する場合(性的な嫌がらせを含む)
高校生だからといって特に特別な手口が増える訳ではないのですが、小学校と中学校の時の手口とあまり変わらないので相談せずに我慢して放置する(される)ケースが多く、余計精神的なダメージが大きくなるのではと個人的に感じます。
さらに高校生にもなると「進学」だったり「就職」だったりと人生の分かれ道に立たされる場面が多くなります。
家族環境だったり男女問題や将来設計など少なからずストレスも相まって誰にも相談する事が出来ず独りで問題を抱え込んでしまう事もあるでしょう。
手口が幼稚であるが為に被害を受けている生徒の自尊心にダメージを与える事になって、結果的に「自殺」に追い込む事になると言った「負の連鎖」が起きていると言えるのかも知れません。
では、今現在起こっている「高校生のいじめの手口」の対処法を具体的にまとめて行きたいと思います。
事実関係をまとめて調査する事
実際に我が子のいじめを学校に調査してもらった内容(アンケートをクラスのみんなにお願いした)を見てみると、人格を否定する内容を常日頃かけられていたことが判明しました。
いじめの内容に暴力などもあると思いますが、相談を受けていると「悪口や陰口」が大半を占めている様な感じがします。
考えてみれば、暴力などのいじめは足が付くのが早いので「悪口や陰口」など目に見えないいじめがが多くなるのは当り前なのかも知れません。
実際どんないじめが有ったのか匿名でのアンケートを取ってみると判明する時があるので被害の内容を調べる時には匿名のアンケートは重要なツールになると思います。
また、アンケートなどと併せて、学校側へ「いじめの調査」を要求する事も必要になります。
高校生の問題に大人が首を突っ込む事をためらう方がいますが、文科省のデータを見る限り「初期対応」を素早く行わないといじめ問題が悪化して行きます。
なので、
- 我が子の様子が少しでも塞ぎがちだと感じたら担任を始めとする先生方に相談する事
- 学校だけに留まらず、第三者機関に相談する事も視野に入れて対応を図る事
- 高校生だからといって「親が介入する事」をためらわない事
この3つの方法をベースに「いじめの事実関係」をまとめる事が大事になるでしょう。
特にこれから必要な事として、「我が子のいじめに対して要望書にまとめる事(アンケートを依頼したり)」でいじめの事実を学校側に「認めて貰う」から「認めさせる」にシフトする事が必要になるでしょう。
つまり、学校がいじめの事実があったと理解した上で「いじめがあった」と言わせる事(学校がメインで調査すること)が「問題解決のプロセス」で一番必要なのだと思います。
出来るだけ早めに学校に協力を仰ぎ、学校がダメなら教育委員会(公立)や設置者(私立)に直接協力を仰ぐ事が必要です。
「言った、聞いてない」を無くす為に「書面」で行う事も忘れずに!
不登校になった(なっている)場合の対処についても話し合う
高校生に限らず、いじめの被害者は不登校になる確率が非常に高い事が文部省の調査や実際に相談を受けてみて判明しました。
さらに、「学校に行きたい」のにも関わらず被害を受けた側が学校を休む羽目になる事がほとんどで、「何不自由なく加害生徒が学校に通っている事」が学校の対応に不信感を感じる原因にもなっています。
高校生になると義務教育ではないので、「不登校」で単位を取得出来ないと「留年」や「退学」にまで繋がってしまいます。
最悪の場合を避ける為に、「不登校になってしまった子」へのサポート内容について対処法を学校と話し合う必要があるでしょう。
この認定を受けるに当たって高校が文部科学大臣に指定を受ける事が前提になるので、「学校との協力」が必要不可欠になります。
また高校が指定を受けるためには(高校側が)申請をしなければならず、時間が掛かる場合もありますのでその間に補習などの対応も必要になるでしょう。
私たち家族の場合も補習を受けつつ(夏休みとか)、テスト対策を先生と一緒に行ってきました。
いじめで不登校になった場合には早急に不登校への対処法を実施しなければ「重大な事態」に発展してしまいますので、不満はまず置いておいて「我が子の不登校の対策」について話し合うべきと考えます。
クラス替えをお願いする事
いじめた生徒と離れるために「クラス替え」を行う事も一時的な対処にはなりますが、被害を回避する為の対処法になります。
義務教育の場合と同じ様にクラス替えをする場合には学年主任をメインにクラスを割り振っていきますので、いじめの話し合いをする時には同席して貰うと良いかもしれません。
また、学年主任に限らず「信頼できる先生」を1人でも多く作っておく事も必要になると私は考えます。
場合によっては専門科のクラスの場合もあり(看護科だったり服飾科だったり)、クラス替え自体が出来ない場合もあるで「信頼出来る先生」は出来るだけ作る様にしておきましょう。
専門家や警察に相談する事
冒頭でも説明してきた様に、高校生のいじめは「自殺」に繋がり安いので早急に弁護士や行政書士を始めとする専門家に相談するべきだと私は考えています。
特に「暴力」や「性的嫌がらせ」「金銭」が絡んでいるいじめであれば弁護士や警察に対応して貰う事で指導にも強制力が出てきます。
その反面、我が子のサポート体制を中心に対応する場合(不登校の対策や悪口などのいじめがメインの場合の対応など)や裁判を起こすまで行かないケースの対応については行政書士の方が小回りが効く場合があります。
いじめの対応についてはケースバイケースで様々な対処法がありますので、まずは今受けている被害を明確にして学校に現状を訴えつつ専門家に相談するのが良いでしょう。
以上、この段落では高校で起きるいじめの手口とその対処法についてまとめてきました。
具体的な対処法として
- 事実関係をまとめ調査する事
- 不登校になった場合の対応について話し合う事
- クラス替えを検討する事
- 専門家や警察に相談する事
4つの対処法を挙げ、学校に相談しつつ「外部機関」にも相談をする事をオススメしています。
どうしても学校だけの対応だと「内部」で済ませようとするケースが起きてしまいますので、外部機関に相談する事で責任を追求する事も可能になるでしょう。
ただ、責任問題になると時間がかかりますので注意が必要になります。
「裁判によらずに解決したい」「学校とこれからの事について詳しく話を聞きたい」場合には行政書士の方が弁護士よりも対応がスムーズな場合があります。
いかにして「冷静に」、我が子が復学する事など安心して学校に通える様にするのか「交渉術」が必要になって来るでしょう。
モンスターペアレントと言われないように上手く交渉・相談する事も必要になるのかも知れませんね。
※学校との話し合いやいじめの事実関係などを明確にするための方法をまとめた記事を載せていますので、一度読んでみてください。
自殺率NO.1の高校生のいじめ 発覚した時にすべき対処法とは!? まとめ
今回は『高校生のいじめ 対処法』というキーワードで高校生の我が子いじめが起きてしまった場合の具体的な対処法について記事にまとめてみました。
まず、我が子にいじめが起きていると知ったときに最初にするべき事として
- 第三者(NPO法人や専門家など)に相談する事
- 学校が対応せざるを得ない状況にする事
になると説明してきました。
その理由として「高校生の自殺率」が小学校や中学校などと比べると約2倍近く高くなる事が文部科学省の調査データで明らかになった事が挙げられます。
ほんの些細な事や「じゃれ合い」と思われるからかいだったとしても高校生の心は深く傷付き倒れてしまいやすいと言えるからです。
さらに高校生はほとんど大人として扱われる機会が多く、多少の悩みでも独りで抱えてしまったり自分で何とかしなければといったプレッシャーに悩みやすい時期でもある事も関係していると私は感じています。
そして高校生で起きるいじめの具体的な手口とその対処法について詳しくまとめてきました。
実際のいじめ4つのパターン(手口)として、
- 外見で悪口を言われるケース
- 仲間はずれにされるケース
- 物を隠される・盗まれる(主に金銭)ケース
- 暴力が関係する(性的嫌がらせを含む)ケース
に分けられ、学校が対応せざるを得ない状況にするための対処法を4つ
- 事実関係をまとめる事
- 不登校になった場合の対応について話し合う事
- クラス替えを検討する事
- 専門家や警察に相談する事
まとめてきました。
我が子が安心して学校に復学出来る様に「目的を定めた学校との相談・交渉術」も必要になる時もあるでしょう
我が子のこれからをどうしていくべきか「冷静」に考え、ベストな対処法を選択すべきだと私は考えます。
いじめの対処法 「分からない」「どうすれば」をメールで受付中!
この記事で書いている内容は私たちの子が実際に受けたいじめをベースにまとめています。
さらにこの記事を読んでいるあなたをはじめ、今現在いじめで悩んでいる方々に少しでもお役に立てれる様に日々勉強をしています。
そこで今回は記事の紹介だけで無く「これからどうやってこの問題と向き合って行くか、分からない事」などについて、私たち家族が経験した事を中心に『「いじめ-ラボ」の相談コーナー』で随時相談を受け付けております。
- 我が子にいじめが発覚して、これからどうして良いのか分からない
- 学校がキチンと対応してくれなくて不安だ...
- 子供の様子がいつもとおかしい
- 誰にも相談出来なくて、今の気持ちを聞いて欲しい!
など、具体的な内容について「相談」を受け付けていますので、私たち家族の経験が少しでもお役に立てたら嬉しいです。
※「いじめ問題」について具体的な質問やお問い合わせを受付中!
長文になりましたが、最後まで読んで頂き本当にありがとうございました。
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