いつもご覧頂き本当にありがとうございます。
管理人の「はかせ」と申します。
今回紹介する内容は
「いじめと自殺」というキーワードで
「兵庫県神戸市の滝川高校で起った事件」
になります。
2007年当時高校3年生だった生徒が
クラスでのいじめで自殺してしまった事件で、
事件に関わっていた当時のクラスメイト3人が
恐喝未遂などで逮捕されました。
この滝川高校で起きた事件で
学校側は問題があったかどうかを
調べて行くのですが、
当初記者会見で問題の存在を否定。
次々と関係生徒が逮捕されていく中で
問題を否定していた姿勢を変え、
「いじめはあった」と事実を認め
メディアや保護者からの非難を
一斉に浴びる事となりました。
今回の事件を振り返って、
「歴史は繰り返される」と言う格言は
本当に実在している事が
生徒の自殺を経て証明される事に
なってしまいました。
高校生という立場、統計上では
「いじめ問題」は学生生活の中で
一番少ない時期になります。
しかし1度問題が起きてしまうと、
義務教育の問題よりもずっと解決するのに
時間が掛かってしまいます。
「高校生」という年齢や価値観、
「親からの自立」といった課題の中で
生きていく子供が
それだけ苦しんで生きているのかを
この記事でまとめて行きたいと思います。
※高校生のいじめについて詳しくまとめた記事を紹介させて頂きます。
さらにこの記事では
学校側の対応も詳しく見ていき、
当時の会見で「いじめはない」と
発言したのにも関わらず
最後には存在を認めてしまった事についても
調べて行きたいと思います。
※この他にもこのサイトでは
私たち家族が子供の被害を通して
感じた事や学んだ事をベースにまとめていて
記事形式にして紹介しています。
「いじめ」が他人ごとでは無く
明日は我が子に降りかかる問題であり、
風化させない為にも実体験を基に
記事にまとめています。
もし、我が子が不登校になって
どう守って行けば良いのか
分からなくなった時にも、
あわせて読んで頂ければ
お役に立てる内容となっています。
実際に裁判を起こしたり、
弁護士や行政書士の方のお話を聞いたりと
解決策に向けて取り組んできた事の内容を
書いていますので
是非1度読んでみてください。
※いじめ問題と過去の裁判や判例についてまとめた記事はコチラ!!
滝川高校で起きた事件の内容
今回ネットを中心に、
滝川高校で起きた事件を調べて行くと
次の様な内容が明らかになりました。
- 数十万の金銭をよこす様に脅される(当時仲良しグループで被害生徒が言ったウソが発端)
- 被害生徒の裸の写真をHPに載せる
- 髪の毛を無理矢理モヒカンにされる
- 無理矢理自慰を強要し、被害生徒の弁当にかけた
- 暴力
※「4,5」はネットの記事で書いてあった内容。
ホントかどうかまでは不明
自殺した生徒が発した「ウソ」がキッカケで
これらのいじめを受け、
校舎から飛び降りて自殺。
自殺した生徒のポケットには
A4サイズの紙の「遺書」が入っており、
その内容からいじめの存在が
あるのではないかとニュースになりました。
滝川高校はこの自殺を受けて
記者会見を実施し、
始めは「いじめ」の存在を否定しています。
さらに調査委員会を開き調査を進めるも
存在を否定する立場を変える事は
ありませんでした。
この自殺の2ヶ月後に
この問題に関わっていた加害生徒が
警察に逮捕され、最終的には4人が逮捕。
この逮捕報告を受け滝川高校は
事実認定をひっくり返し、
「いじめがあった」として
謝罪する事になりました。
2007年7月に生徒が自殺してから
約1年間で滝川高校生徒4人が逮捕、
(他にもいじめに関わっていた生徒はいる)
当時の滝川高校の校長は引責辞任し
他の先生も懲戒処分を受け
事実上この問題は終息していきます。
では次に滝川高校のこの事件への対応を
詳しく見ていきたいと思います。
当時の滝川高校の対応は??
滝川高校の自殺事件について、
当時のニュースで言われていた事を
振り返りながら見ていきたいと思います。
生徒の自殺を受けて生徒を始めとする
聞き取り調査を開始しますが、
70人あまりの聞き込みに対して
いじめを認識出来たと答えた人数
(アンケートを含む)が11人にも
及んでいた事が判明
しています。
この結果を受けて滝川高校は
当時自殺した生徒は加害生徒と仲が良く
フットサルチームを作っていて、
その時に自殺した生徒がついた
「ウソ」が原因で自殺してしまったと発言。
この自殺した生徒がついた「ウソ」について
滝川高校は調査前から知っており、
また「ウソ」から始まった恐喝まがいの
やり取りについても知っていた事が
ニュースでも報道されています。
さらに学校が「いじめ」がなかったと
主張している理由として
- 模擬試験(大学入試)の結果が悪かったから
- 学校の成績が悪かったから
という事を挙げ、前面的に
今回の「いじめ」と「自殺」との関係を
否定しています。
また、学校は今回の調査で
「第三者委員会」を設けたのですが、
半数以上が「滝川高校の関係者」で
占められていた事が後に判明しています。
滝川高校は中高一貫校(私立)なので
少しでも問題があると翌年の入学に
多大な影響が出てしまう恐れがあり、
このような隠蔽に走ったという憶測も
当時の世論でささやかれていたようです。
また、滝川高校は高校野球で
甲子園常連校になっている
滝川第二高校の姉妹校になっていますので、
少なからず「大人の力」が
働いていたという噂は
外れていないのかも知れません。
最終的には加害生徒と思われる生徒が
逮捕された事により、
事実を隠しきれず認めなければならない
流れになってしまったのではと
私は考えています。
滝川高校の自殺事件について
行われた会見を見てですが、
内容を見ていくと
「自殺してしまった生徒」に対する謝罪や
遺族側への配慮よりも先に、
- 私たちに責任は無い
- 責任があるとしても教育的指導の範囲で済む事(指導不足や気づく事が出来なかった事)
- 調査の初期段階で事実を否定していたのは、他の生徒への影響をなるべく避ける為
と言ったように「保身」に対して
動いている感じがしています。
当時はまだ「いじめ防止対策推進法」が
(2013年制定)制定されていないので
学校の対応にも法的な言及は
されていませんので、
少なからず滝川高校がこのまま隠していても
不利益を被る事は確率的に低い
と判断した様子が窺える事は
確かだと思います。
この事件を振り返って私たちが出来る事は何か?
2007年に起きた
滝川高校自殺事件を振り返って、
2018年時点で考えられる
私たち保護者に出来る事を1つだけ
これから書いていきたいと思います。
あくまでも私個人的な意見に
なってしまいますので
参考程度に聞いて頂ければと思います。
今回の自殺事件を振り返って、
高校生が自殺してしまった経緯や心境について
あまり触れられていないので
敢えてこの記事で
触れていこうと思います。
当時のニュースもそうですが
高校生が自殺した経緯や心境についてよりも
どうしても学校側の不祥事を取り上げた方が
民衆受けが良いからなのかもしれませんね。
「高校生」ともなると
今までの義務教育から外れ、
責任と結果が自分自身に
ダイレクトに跳ね返ってくる
年齢になります。
極端な例で言えば「勉強」が出来なければ
(赤点がかさむ)進級が出来ない事が
挙げられますよね。
その反面、これからの夢が
形になっていく時期・年齢でもあり、
何か好きな事があれば没頭できて
さらにワンランク上の場所へ向かう事が
出来る年齢でもあります。
言うなれば、
「希望」と「不安」が中学校の時よりも
絶妙なバランスで保たれている時期
でもあると言う事です。
ゆえに、その不安定であり安定している時期を
学校生活で苦楽を共にする事により
「痛み」や「喜び」を共感でき、
「その生徒の心の支え」になっていくという事が
言えると思います。
その最たる例を挙げるとすれば、
義務教育の時期に関わった人間関係よりも
高校生以降に関わった人間関係の方が
「これからの人生」に対する関わり合いが
圧倒的に多い事が挙げられるでしょう。
今回の自殺した生徒で言えば
「希望」と「絶望」とのバランスが
「絶望」に傾いてしまったと言う事。
この「傾いた事」に対する結果よりも、
(いじめで自殺してしまった事)
何故「そういう結果になったのか」を
必死で考えて対応していかなければ
歴史は必ず繰り返されてしまいます。
例えば、自殺してしまった生徒は
加害生徒たちからの
「数十万のカツアゲ」に対して
内緒でバイトや派遣でお金を稼いだり
親の財布からお金を取っていた事が
判明しています。
当時18歳なので「バイト」する事には
何にも不審な所はありませんが、
数十万を稼ぐにはバイトだけで賄う事は
非常に難しいので、
何かしらのサインをこの生徒は
親に出していた可能性が大きいと
言えるでしょう。
子供からでる何かしらのサインは
必ずしも親が聞き取れたり
発見出来るものではありません。
事実私たちの子供も
高校生でいじめに遭ってしまいましたが、
我が子から出ていたと思われるサインに
気づいていたのかと言われれば
100%YESと答える事は出来ません。
少なくとも髪の毛がモヒカン
(ソフトなヤツ)になっていたら
「それ、どうしたの!?」とはなるハズ。
この頃の子供は「いじめ」に対して
ほとんど「認める事」はありません。
なので私たち親を始め
第三者から発見していれば、
少なくとも高校3年生の時期に
自殺は免れたのではないかと
私は感じています。
自殺した時期がちょうど7月で
もう少しすれば夏休みも控えていたと
思いますので、
避けられた可能性は大きいと思います。
学校側にも同じ事が言えますが、
今までまとめてきたような
対応をしているのであれば
期待は出来ません。
他の高校(公立・私立問わず)で
一生懸命に対応してくれてる学校は
必ずありますが、
1度ニュースで報道されてしまうと
払拭する為には想像以上に
労力が必要になってしまいます。
ただ、「学校だけ・保護者だけ」といった風に
片方だけに責任を押しつけるのでは無く
(無責任な発言していれば話は別ですが)
共に生徒を守る体制を構築する事が
急務なのではないかと私は思います。
例えば、
- いじめ問題の事実を各学校に「授業」として活用する(被害者、遺族の許可を得て)
- 保護者が平日など校内を見て歩く事を許可
- 市民オンブズマンの様な期間を設立(第三者委員会に被害者側の意見をもっと取り入れる)
と言った動きが
既に地方で起きているので
この動きが全国に
広がるようになればと思います。
1つの「ウソ」から始まった滝川高校いじめ自殺事件の内容 まとめ
今回紹介する内容は
「いじめと自殺」というキーワードで
「兵庫県神戸市で起った滝川高校の事件」
をまとめた内容でした。
2007年当時高校3年生だった生徒が
クラスでのいじめで自殺してしまった事件で、
事件に関わっていた当時のクラスメイト3人が
恐喝未遂などで逮捕。
今回起きてしまった事件を元に
- 今回の事件の内容
- 滝川高校が取った対応について
- この事件を受けて「私たち保護者」に出来る事は何か
具体的にこの3つに分けて
事件を振り返ってきました。
最近のニュースなどを見ると
コメンテーターの発言が
現場の教師の発言よりも
重要視されてしまう事が
多い様な気がします。
どうしても「民衆受け」が良い方向に
問題が動いて
「本当の事」が見えなくなり被害者が誰なのか
分からなくなってきています。
私たちにもこの事が言えませんか??
本当にダメな事や悪い人、誰でしょうか??
時には対応が杜撰で
学校が問題を難しくしてしまい
最悪の結果を招いたケースはあります。
この事件の後に起る
「大津のいじめ事件」が最たる例でしょう。
私たちに出来る事は、
1人でも「自殺」してしまう子を減らし
1人でも多くの子に社会人になって
活躍してもらう事
だと私は思います。
弁護士だけに頼らず
(実際に行動するのであれば相談は必要)、
一緒に我が子の将来のために動く事が
問題解決のカギになるハズ。
そのために
- 「何が問題になっているのか」
- 「何を訴える事が出来るのか」
を私たち自身が予め知識として
知らなければならないと思うのです。
このサイトではこの他にも
実際に我が子のいじめを受けて
感じた事や学んだ事などを
まとめて行きますので、
良かったら1度読んでみて下さい。
もし、今現在いじめを受けて
誰にも相談できずに
1人で抱え込んでいるのなら
「いじめ-ラボ」に一度お話を
聞かせてもらえませんか!?
我が子が不登校になった時の話や
そこから学校へ復帰した経緯など、
記事には書いていない事も
話をさせてもらっています。
私たちが経験した内容が
少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。
いじめの対処法 「分からない」「どうすれば」をメールで受付中!
この記事で書いている内容は
私たちの子が実際に受けたいじめを
ベースにまとめています。
さらにこの記事を読んでいる
あなたをはじめ、
今現在いじめで悩んでいる方々に
少しでもお役に立てれる様に
日々勉強をしています。
そこで今回は記事の紹介だけで無く
これからどうやって
この問題と向き合って行くか、
分からない事などについて、
私たち家族が経験した事を中心に
『「いじめ-ラボ」の相談コーナー』で
随時相談を受け付けております。
- 我が子にいじめが発覚して、これからどうして良いのか分からない
- 学校がキチンと対応してくれなくて不安だ...
- 子供の様子がいつもとおかしい
- 誰にも相談出来なくて、今の気持ちを聞いて欲しい!
など、具体的な内容について
相談を受け付けていますので、
私たち家族の経験が
少しでもお役に立てたら嬉しいです。
※「いじめ問題」について具体的な質問やお問い合わせを受付中!
長文になりましたが、
最後まで読んで頂き
本当にありがとうございました。
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