事件から20年以上経って「大河内君いじめ自殺事件」を振り返って

この記事を書いた人「はかせ」
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こんにちは!!

いじめ-ラボ管理人の「はかせ」と申します。

 

今回の記事の内容は1994年に起きた愛知県西尾市で起きた中学生いじめ自殺事件の内容をまとめた記事となっています。

 

 

私「はかせ」はこの当時小学校6年生で、この事件についての報道をみて「いじめ」という問題を考えたキッカケとも言える事件です。

 

 

この事件を一言で言うと「人間が人間をいかに残酷に殺すか」について深く考えさせらる事件。

 

 

私の記憶の限りだとこの事件がキッカケになって現在でも人気の週間少年ジャンプで「いじめ」を題材にした漫画も掲載されるなど、世間に与えた衝撃は凄まじいものであった様です。

 

2018年現在で今回の事件で犠牲となった大河内君は生きていれは、私と同じ世代「働き盛り」で家族もいて「幸せ」を感じる時期でもあったでしょう。

 

この事件の8年前に「中野富士見中学校いじめ自殺事件」があって今回の大河内君の事件よりも報道が過熱していたのですが、その事件から「何も学ぶ事が出来なかった事」が何より私たち世代が犯した罪は大きいと言えるのでは無いでしょうか。

 

 

今回の記事では当時の事件を振り返って、

・いじめの内容

・当時の学校の対応

 

以上2つをピックアップしてまとめて行きたいと思います。

 

 

 

 

 

※この他にもこのサイトでは私たち家族が子供の被害を通して感じた事や学んだ事をベースにまとめていて、記事形式にして紹介しています。

 

「いじめ」が他人ごとでは無く明日は我が子に降りかかる問題であり、風化させない為にも実体験を基に記事にまとめています。

 

もし、我が子が不登校になってどう守って行けば良いのか分からなくなった時にも、あわせて読んで頂ければお役に立てる内容となっています。

 

 

実際に裁判を起こしたり、弁護士や行政書士の方のお話を聞いたりと解決策に向けて取り組んできた事の内容を書いていますので是非1度読んでみてください!!

 

※いじめ問題と過去の裁判や判例についてまとめた記事はコチラ!!

裁判に関する記事 一覧

我が子の被害を基にまとめた記事 一覧

 

 

 

大河内君が受けたいじめ被害の内容

1994年に起きた愛知県西尾市いじめ自殺事件の内容についてまとめていこうと思います。

 

事件当時大河内君は中学2年生(3人兄弟の次男)で周りから優しくて真面目な好青年と言われるほど。

一見「周りから好かれるタイプ」に感じる大河内君なのですが、小学校からいじめと思われる事が起きていたとされています。

 

 

今回の事件の主犯とされる生徒は小学校から仲の良かった数人でほんの些細な事から仲良しグループの中で「力の上下関係」が出来てしまい、そこから自殺してしまう中学校2年生まで日常的にいじめが行われていたとされています。(しかも同じクラスメイト)

 

 

今回ののいじめでは主に

・暴力

・金銭の強要(カツアゲ)

・自分では恥ずかしくて出来ない事(多分、性的な内容で強制されたかも)

 

がメインとされており、制服がグチャグチャにされたり顔にアザが残る時もあった様です。

 

 

大河内君が主犯格の生徒達の「いいなり」になってしまったキッカケは「川で溺れさせられた事」が原因で加害生徒に逆らえない状況になってしまったと遺書で記しています。

 

水深5m以上の所で無理矢理顔を突っ込まれギリギリで引き上げの繰り返しで「いいなり」になるしか方法が無かったとも書かれています。

 

 

 

特に今回のいじめでは「金銭の要求(カツアゲ)」が最も被害が大きく、月に数万円もの金額を脅し取られていた事が明らかになっています。(総額100万以上)

 

また、大河内君の家へ遊びに行くと家の中を漁って金品を盗んだり現金を盗んだりしていた事が後に判明しています。

 

さらに自殺後に見つかった遺書とは別に家族からお金を工面した証拠として「借用書」と称したメモが見つかっており、いじめ加害生徒が大河内君に執拗に金銭を要求していた事が窺えます。

 

 

先ほど紹介した遺書にはお小遣いから床屋代を工面して渡していた事が書かれていましたが、子供に数万円を工面する能力なんてありませんので、おばあちゃんの財布や父親の財布から抜き取った事なども細かく書かれていました。

 

 

ここでは大河内君が受けたいじめ被害の内容をまとめてみましたが、端から見れば「断ればこんな事にならなかったのでは無いのか?」と思う方が多いと思います。

 

事実、この後にまとめる学校の対応もある程度大河内君の様子変化に気が付いている節がありますので相談だけでも行えば結果は変わっていたのかも知れません。

 

しかし実際に生徒の目線で考えて見ると「いじめ問題」で一番恐ろしいのは「報復」であり、関わった事で自分自身が「被害者」になってしまう為容易に助け船を出すのが困難である場合がほとんどです。

 

今回の大河内君の場合も主犯格の他に加害者と思われる生徒(大河内君を呼びに行く役)がいて、もし大河内君が捕まらない場合にはこの役の子がいじめられる事となりグループ内でもカースト制が出来上がってたと推測されています。

 

主犯グループの何人かを除けば全員「いじめられる立場」にあった為、大河内君は「生け贄」になったものと思われます。

逃げられないように、見つからないように、後も残さず...。

 

 

 

今回のいじめ自殺を受けての学校の対応

当時大河内君のクラスを受け持っていた先生は20代の女性の教師で、大河内君の様子の変化に薄々気づいていた節が見受けられました。

 

その理由として考えられるものは「成績の下落」

 

大河内君はいじめを受けながらもす主犯格グループから抜け出すことが出来ず、不本意ながらも主犯格の言いなりになるしか無い状態で授業もまともに受ける事も出来ずに成績が一気に落ち、主犯格に呼び出されれば夜中でも行かなければならない事もあった様です。

 

大河内君の様子の変化に教師は何回か声を掛けるけれど本人は「大丈夫」の一言だけしか言えず、今で言う「アンケート調査」はまだ行われていない為に事態の把握は本人の一言で行うしか方法がありませんでした。

 

 

今も昔も誰かに相談して真相が表に出てしまったら報復が一番の恐怖ですから、大河内君自身もそう簡単に相談出来る環境では無かったハズ。

 

実はこの女性教師も主犯格のグループに目を付けられていたようで大河内君の様な酷い内容ではありませんが一種の学級崩壊を起こしていた事が判明していて、クラスを統率する事は至難の業だったと推測されます。

 

大河内君のいじめが歯止めが効かなくなってしまった事には教師自身もいじめに遭っていた事で「相談」が上手くされずに孤立してしまった事が考えられるでしょう。

 

その後も三者面談や電話での話し合いなど、大河内君の学校生活の変化を逐一確認しながら様子の変化を調べて言っても真相は明らかになる事はありませんでした。

 

 

ただ、今現在起きている学校の対応を比べると「教師が生徒の異変に気づく事」が早い段階で出来たのではと考えられます。

 

心理カウンセリングや何度も生徒に事情を確認したり、生徒に寄り添って対応を進めている感じが今の学校の対応と比べると感じる事が多いです。

 

簡単に言えば「いじめが認識出来なかった」「いじめは無かった」と簡単に言う今の学校とは違い、出来る事はやったが生徒を守る事っが出来なかったといった感じで今の学校に比べれば動いてくれた印象を受けます。

 

しかし、会見の時には自殺した原因を「いじめ」ではなく「父親との関係で悩んでいる事」が原因として自殺との関係性を否定。

担任をはじめ、早期に大河内君のいじめを把握出来なかった事で懲戒処分(訓告、減給など)を受けています。

 

 

 

20年以上経った現在の「それぞれの歩んだ道」

今回の大河内君の自殺事件の後、2018年現在で24年の月日が経っています。

 

当時いじめ主犯格とされた生徒は4人で、3人は少年院へ送致され1人は児童相談所への入所処分となっています。

 

その後何も問題を起こさなければ普通に出所していて社会に溶け込んでいて、過去の事は「無かった事」になっていると思います。

今頃は30代後半になっていて、もしかしたら家族を築いて子供もいるかも知れません。

 

実際に「いじめ被害者」は後遺症に苦しむか自殺するかの2択しか残っていないのに、「加害者側は」今でものうのうと生活している現実が「ここ」に存在しています。

 

これを読んでいる方はどう思いますか?

 

 

またこの事件後大河内君の父親は第2の大河内君を作らないように、全国のいじめに悩んでいる子を集めて家に泊めたり相談を手紙で行ったりと精力的に活動している様子がドキュメンタリー番組としてテレビで流れてた時もあります。

 

親としてもっとしてあげられる事はあったのではないか...。

 

24年間ずっと頭から離れることは無かったと思いますし、ずっと「息子」に許しを乞うていたのかも知れません。

 

 

結局被害を受けた側は呪縛から解放されるには相応の時間を要し、加害者は「過去の事」としてさっさと無かった事にしたがる事に変化はありません。

 

その証拠にこれだけの事件があったのにも関わらずいじめは無くならず自殺も減りません。

 

 

実際に私も子供のいじめを裁判で争った経緯をもとに記事を書いていますが、加害者側の家族の反省の色は「全く」ありません。

 

我が子は何とか生きていますが、今回の事件と内容はほぼ同じで一歩間違っていたら自殺を選んでいたかも知れません。

 

 

 

現実をほんの少しだけでも良いから「変える」為に

今回の大河内君のいじめ事件は1994年に起きており、この記事を書いている私当時小学校6年生でした。

 

2018年現在私は30代後半となりましたので、少なくとも私たち世代よりも若い世代の方はこの事件の存在すら知らないかもしれません。

 

これだけのいじめ事件を知らないと言う事は、同じ様な事件が起きてしまう危険性を表している事になります。

 

実際に子供と接する学校関係者や私たち親の立場でも「知らない」人は多くなるので、今回の事件に限った事では無く「事件の風化」はこれから加速していくでしょう。

 

当時の加害者の様子

学校の様子

被害者は何を訴えていたのか

何を要望していたのか

何が認められたのか

何が認められなかったのか

 

これから私たち「親の立場」が出来る非常に簡単な事は「過去に起った事件を知る事」だと私は考えています。

 

残念ながら自殺してしまった子が本当は何を望んでいたのかを少しでも考える事で、この悲劇の連鎖を断ち切る事が出来るかもしれません。

 

学校関係者であれば「命の授業」として生徒に痛ましい事件の内容を知らせる事で、自分の命を考えるキッカケになるでしょう。

 

実際には弁護士の方が教員として活動しているケースもあり(スクールローヤー)、生徒に法的側面からいじめなどの学校問題について教えている学校もあります。

(スクールローヤーについて詳しくは『教師によるいじめや児童に対する性的虐待裁判「浦安事件」について』でまとめています。)

 

このサイトを始め、いろいろなメディアで「いじめ」について情報をまとめています。

 

これらを通して子供の「いじめ」について考える事が、これからの学校問題を少しでもなくす事に繋がるのでは無いかと私は考えています。

 

 

 

まとめ

今回の記事は1994年に起きた「愛知県西尾市で起きた中学生いじめ自殺事件」についてまとめてきました。

 

・被害生徒が受けたいじめの内容

・学校の対応について

 

この2つのポイントをまとめながら、「今現在で私たちが出来る事」を実体験を交えながらこれから成すべき事について書いてきました。(個人的な意見かもしれませんが)

 

中学校で起きたいじめや犯罪は法律で軽度の懲罰で済んでしまいます。

その後出所して社会に出て「普通の人」として生活出来てしまいますし、過去の事として何も語ろうとしないでしょう。

 

その反面、被害を受けた生徒は大人になる前に「自殺」を選び何も出来ずに死んでいってしまいます。

 

残された私たちが出来る事はほんの少しでも良いから「事件について考える事」だったり、これからの時代は「法的知識」についても知っておいた方が良いのかもしれません。

 

例えば裁判に成ったときには「証拠」が無ければ、我が子の被害を立証する事が出来ないだけで無く「真実」すらも知る事が出来なくなります。

 

我が子が苦しんでいるのであれば、それを出来るだけ少なくしてあげる事が親として最良の方法だと私は考えています。

 

もし今も尚いじめで苦しんでいたり、誰に相談して良いのか分からないのであれば「いじめ-ラボ」にその声を聞かせてもらえませんか!?

 

 

 

いじめが起きてから裁判で勝つまでの経験を元に相談コーナーを実施中!!

 

この記事で書いた事や「いじめ-ラボ」でまとめている内容は私たちの子が実際に受けたいじめをベースにまとめています。

 

さらにこの記事を読んでいるあなたをはじめ、今現在いじめで悩んでいる方々に少しでもお役に立てれる様に日々勉強をしています。

 

そこで今回このサイトでは記事の紹介だけで無く「これからどうやってこの問題と向き合って行くか、分からない事」などについて随時相談を受け付けております。

 

  • 我が子にいじめが発覚して、これからどうして良いのか分からない
  • 学校がキチンと対応してくれなくて不安だ...
  • 子供の様子がいつもとおかしい
  • 誰にも相談出来なくて、今の気持ちを聞いて欲しい!

 

など、私たちの経験を基に記事に書いていない事なども答えられる範囲でお答えします!!

 

※質問やお問い合わせはコチラ!

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長文になりましたが、最後まで読んで頂き本当にありがとうございました。
 

 

※参考文献 一覧

・現代社会におけるいじめの構造(1) 「大河内精輝君いじめ自殺事件」の考察を通して

富山福祉短期大学 末光 正和

http://www.t-fukushi.urayama.ac.jp/visitor/kiyou/pdf/kiyou-03-01-4.pdf

 

・子を亡くした父として

出演:大河内祥晴 作家:重松 清

子をなくした父として

 

 

コメント

  1. Kazu より:

    「大河内君いじめ自殺事件」について読ませてもらいました。

    当時は自分も20歳前後ぐらいだったと思いますが、テレビの
    ワイドショーなどでずいぶん騒がれてた記憶があります。

    この事件で当時から、すごい気になってたことがあったんですよね。
    ここでも書かれてる通りに「川でおぼせられた」事があったようで、
    彼の遺書か何かにも詳しく書かれてたと記憶してます。

    逃げようとして泳いでも足を捕まえられて、息が出来なくなるくらい
    顔をつけらるような事がされていたと思います。

    当時、TBSドラマで「人間・失格〜たとえばぼくが死んだら」という
    学校のいじめを扱ったドラマがあり、プールの場面で、川の出来事と全く同じ
    ような場面があった記憶があります。新聞、週刊誌、ワイドショーの
    どののメディアも書かなかったので、逆にすごい覚えてるんですよね。

    当時のTBSのワイドショーで大川内君が通ってた教室の映像が流れた時、
    子供達が作った壁新聞にTVのベストテンのような記事があり、子供たちの間にも、
    このドラマが人気があったようです。それで、当時の加害者の子たちが、
    TVを見て真似したんじゃないかなっと当時は思ってましたし、今もそれは
    変わりません。

    すぐメディアなどは表現の自由などと言いますが、実際にメディアが与える
    影響なども考えたほうがいいと思いますね。ちょっと気になったので、
    コメント書かせてもらいました。 どうも失礼しました。

    • はかせ より:

      kazuさん
      初めまして!「いじめ-ラボ」に来て頂き本当にありがとうございます。

      いじめの事件は悲惨なものが多いですが、中でも「大河内君いじめ自殺事件」は今でも
      語り継がれる位の事件です。

      これだけの内容をテレビで報道しても、いじめは無くならずに自殺してしまう子が
      後を絶ちません。

      今私たち大人が出来る事は「いじめ」に対する考え方を変え、「痛み」とは何か「いじめ」とは何か
      を徹底的に分析していかなければならないと考えています。

      そのために過去に起こってしまった事件を風化させずに語り継ぐ事で、
      いじめによって自殺をしてしまう子を1人でも減らせればと思います。

      我が子もあと少し対応が遅ければ「自殺」してしまったかも知れません。

      私たち家族が体験した事を少しでも記事として読んで頂ければ幸いです。

      事例の内容で間違いや補足がありましたら、ドンドン連絡下さいね!

      「いじめ-ラボ」に来て頂いて本当にありがとうございました!!

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