福岡で起きた親が教師を訴える事例 殺人教師の真実について

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いつもご覧頂き本当にありがとうございます。
管理人の「はかせ」と申します。

今回の記事は「教師と保護者」をテーマに

いじめられた子の親が
教師(学校)を訴える事件

をまとめて行きたいと思います。

この記事では
保護者が学校を訴える事例を振り返って、

  • 事件の内容
  • 実際に行われた事について
  • 教師の体罰(いじめ)が起きてからの学校の対応
  • 裁判でどう判断されたのか

を具体的にまとめつつ、
今後このような被害が起きない様にする為には

どうすれば良いのかを
まとめて行きたいと思います。

 

また、学校(教師)と保護者との関係が
これ以上悪くならない様にする為には
(訴えるしか解決策がない状態とか)

どうすれば良いのかについても
個人的な意見になりますが

実際にいじめ問題で苦しめられてきた立場で
触れさせて貰っています。

 

※この他にもこのサイトでは
私たち家族が子供の被害を通して

感じた事や学んだ事をベースにまとめていて
記事形式にして紹介しています。

「いじめ」が他人ごとでは無く
明日は我が子に降りかかる問題であり、

風化させない為にも実体験を基に
記事にまとめています。

 

もし、我が子が不登校になって
どう守って行けば良いのか
分からなくなった時にも、

あわせて読んで頂ければ
お役に立てる内容となっています。

実際に裁判を起こしたり、
弁護士や行政書士の方のお話を聞いたりと

解決策に向けて取り組んできた事の内容を
書いていますので
是非1度読んでみてください。

 

保護者が学校(教師)を訴える!? 殺人教師と言われた事件の内容

事件の舞台になったのは、
2003年(平成15年)の
福岡県福岡市の小学校。

当時はモンスターペアレントという言葉が無く
教師がいじめに荷担したり保護者が

学校を訴えるなんて
思いも寄らなかった時代です。

実は本にもなった大事件で、
「でっちあげ」という書籍を
聞いた事があるかもしれません。

その本がコチラ、

被害者である少年とその保護者が
加害者である教師を訴える内容なのですが、

少年とその保護者が言っている事は
やられた事も含めて全部ウソ

マスコミがモンスターペアレントである
保護者のウソに振り回されるという内容です。

さらにこの親が学校(教師)を訴える事件を
詳しくまとめる為にコチラの文献を
参考にさせて貰っています。

より具体的な内容については
上記の参考文献を元に、

保護者が学校(教師)を訴える経緯を
確認して行きたいと思います。

当時小学校4年生だったA君が、
(両親を父B、母C)
そのクラスの担任であるD教師によって、

  • デコピンやアイアンクロー、頬をつねる、鼻をつまむ等の体罰に当たるもの
  • A君の持ち物をゴミ箱に捨てる(無造作に床に置いてたから取りに来させる目的で)
  • A君がアメリカ人の血を引いている事に対する差別(アメリカの血は汚れているなど)
  • 「死んでしまえ」など自殺を強要する

といった、およそ教師であるならば
絶対にあってはならない事が
日常的に行われていたとされていました。

A君はこの教師による行動で
「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」
になってしまい、

精神科に入院してその後は
転校しなければならなくなります。

 

また、このいじめ(体罰)が発覚したのは
家庭訪問がキッカケで、

担任のD先生が放課後の15時半くらいから
家庭訪問の予定だったのにも関わらず
予定を忘れてしまって家に帰った為、

父Bの予定が同日しか空いてなかった事もあり
夜の8時くらいから10時くらいまで
家庭訪問が行われました。

(夜遅くの時間帯を希望したのは父Bの方で、
母CはA君の兄がケガをしてしまった為に
付き添いで不参加)

この時にD教師は
日時を間違えていたことを深く謝罪し、

父Bと何気ない話をして
何事も無く終わります。

(A君の学習態度や成績や
Aがアメリカ人とのハーフである事)

 

しかし、突如として
この家庭訪問の2週間後辺りに
父Bと母Cが学校に抗議する為に来校し、

  • 家庭訪問の時にA君の血筋(母方の遠縁がアメリカ)について差別的な発言があった事
  • 夜遅くの家庭訪問は非常識
  • D教師がA君に対して日常的にいじめ(冒頭でまとめた内容)を行っている事

を校長に訴える事になります。

D教師には全く身に覚えの無い事ばかり
言われてしまいますが、

自分の言い分を説明する暇も無いまま
謝罪させられてしまいます。

その後、A君家族は
学校(D教師)側の折り合いが付かず
最終的に学校側を訴える形になり、

D教師は停職6ヶ月の懲戒処分を
受けてしまう事になってしまいました。

 

今回の保護者が学校(D教師)を訴える事件を
大まかにまとめると上記の流れになりますが、

冒頭で説明した通り、
「保護者側の言い分」は全くのウソです。

なぜこのようなウソをついたのかは
今でも分かりませんが、

教師にとって致命傷である
「懲戒処分(停職6ヶ月)」を
受けてしまった事には変わりありません。

(事件から10年後の審査で
この処分は取り消される)

 

今回の「保護者が訴える事例」で学校と教育委員会委がとった行動は!?

家庭訪問から2週間後、A君保護者が
学校に苦情を訴える事がキッカケで
(家庭訪問時の暴言と日頃の体罰について)

D教師が担任しているクラスの授業に
他の先生が監督役として見張る事になります。

また、校長と教頭はD教師から
事の発端を聞き取りをして

D教師がA君の顔を掴んだ事を認め、
その後校長と教頭で話し合い

「D教師」をA君のクラスの担任から
外す事を決定
しました。

 

さらにA君のクラスの生徒に
「アンケート」を実施して、
(クラスの生徒数は28人)

普段のD教師の学校での様子について
詳しく調査すると...
(他の生徒にも同じ様な行為をしていたのか)

  1. D教師から叩かれたり、友達が叩かれたりした所を見た事があるか
  2. D教師が授業などの時に1人の生徒に「アメリカ人」だったり「髪が赤い」など行っている場面を居たことがあるか
  3. 校長先生などが注意した後、D教師の言葉遣いや態度が怖くなったりした時があるか
  4. 他の先生がいなくなってから(監督役の先生)D教師が他の生徒を叩いたりした所を見た事があるか

以上4つの問いに対して、

  • 「1,」の問いには22人の生徒が「ある」と回答
  • 「2,」については16人の生徒
  • 「3,」については11人の生徒
  • 「4,」については7人の生徒が「ある」と答えていた

以上の結果が明らかになっています。

この結果から再度教育委員会は
D教師に事情を確認し、

A君に対する指導が「体罰」に当たるとして
「停職6ヶ月」の処分を下す事となりました。

 

保護者が学校(教師)を訴える! 「殺人教師」の事件で裁判所はどう判断したのか!?

先ほどまで

  • 「今回のD教師が行った体罰」
  • 「その体罰について学校側が取った対応」

についてまとめてきました。

実際には「ほとんどがウソ」である
今回の体罰(いじめ)ですが、

学校側がまとめたアンケート等を見ると
保護者が訴える内容が真実を言っている様に
見えてしまいます。

このアンケートなどを踏まえて
保護者が学校(教師)を訴える事件を

裁判所がどう判断していったのかを
まとめていきます。

家庭訪問の時に言った差別的な発言について

今回の保護者が学校(教師)を
訴える事件について、

事の発端は「家庭訪問の時のD教師の暴言」が
始まりでした。

D教師の発言はA君家族を否定する内容でしたが
(アメリカの血が流れているから汚れている)

  • A君の保護者が学校に苦情を訴えてきたのは「約2週間後」
  • 普通、ここまで言われたらすぐ抗議の電話を入れたり苦情を訴えるのに、翌日学校には連絡は入っていない
  • A君の保護者の知人の証言が保護者の言っている事とほとんど同じ
  • A君の保護者が差別的発言をうけた2年後に裁判を起こしていて、知人の証言はその時に取っている
  • 大分時間が経っているのに、知人と保護者の証言がほとんど同じなのは不自然(知人の証言が保護者の言動の影響を受けている)

以上の事が明らかになり、
結果的に「家庭訪問の時の発言」は
信頼出来ないと裁判所は判断しました。
(保護者の訴える内容は信頼性がない)

A君の持ち物をゴミ箱に捨てた行為について

D教師が行った
「A君の持ち物をゴミ箱に捨てた事」について
裁判所がどう判断したのか!?

A君の保護者は持ち物全てを
ゴミ箱に捨てられた

と証言していますが、

D教師の言い分は全く違っていて、

床に無造作に置かれていたランドセルを
誰のか問いただした上で
「ゴミ箱の上」に置いた

と証言しています。

 

これに対して裁判所は、

  • A君自身と保護者の訴える内容が違う(A君はランドセルや持ち物を捨てられた事を覚えていない)
  • D教師が訴えられる前にA君や保護者に対してランドセルをゴミ箱に捨てるような事をして申し訳ないと謝罪している
  • そもそもA君の保護者が訴える内容(証言)に信頼性がない

として、ランドセルをゴミ箱に捨てた
(持ち物全てでは無い)と判断
しています。

D教師による「自殺の強要」について

D教師による自殺の強要が実際にあったのか?

もし本当にあったとするならば、
学校と保護者の信頼関係は
破綻する事
になりますよね!?

今までのA君の保護者の発言を
振り返ってみるとほとんどがウソなので

保護者の訴えは認められない感じがしますが
今回の証言は「A君本人」になります。

A君がD教師に言われた言葉は
「お前は生きている価値が無い。死ね。」
と証言していますが、

この証言で実際には
保護者の誘導があったとされており、

さらにA君本人がD教師に言われたのに
あまり覚えていない事
が判明し、

A君の訴える内容について
信頼性を否定
しています。

さらにはこの自殺強要の件があった後に
社会科見学があり、

A君とD教師は普通に会話をして
写真も撮ったりしている事が
裁判で明らかになっているので

D教師がA君に自殺を強要したとは
認められない
と判断しています。

A君は「PTSD」になっていたのか!?

今回の保護者が学校(教師)を訴える事件の
重要ポイントにもなった、

「A君がPTSDになっていたのか」について
詳しく見ていきたいと思います。

A君は2003年(平成15年)の
10月始め辺りに

福岡県の大学病院(精神科)に
2004年(平成16年)の4月中旬まで
入院をしていますが、

そこの医師に今までのいきさつを伝えて
結果的にPTSD(心的外傷後ストレス障害)
と診断されます。

しかし、A君の今までのいきさつは
(体罰の内容や言われた内容)

  • 保護者が代わりに答えていた事
    (A君はあまり学校の事を覚えていなかった)
  • 入院中何度かは外泊もして友達とサッカーして遊んでいた事

以上の内容が裁判で明らかになり、
医師の診断と今回の事件との関係は否定
されていまいます。

保護者が学校(教師)を訴える裁判の結果はどうなった!?

今までの保護者が訴える内容をまとめても
信頼出来る証言がほとんど無い為、

教師の行為が不法行為だと
認められた内容は

  • D教師がA君にアイアンクローをした事
  • 何回か叩いた事(小突くくらい)
  • ランドセルをゴミ箱に捨てた事

この3つだけだったので、
保護者側が訴える内容は
ほとんど否定される結果となりました。

ちなみに保護者側が学校(福岡市)に
請求した内容は約5800万の損害賠償請求で

実際に認められた請求は
約220万の損害賠償請求だけ
でした。

 

この判決後、保護者側は控訴しますが
D教師に対する請求を取り下げ、

「保護者側」と「福岡市(学校)」のみの
控訴審を起こします。

D教師への控訴を取り下げた事で
請求が確定し、

これ以上控訴審でD教師が行った体罰について
争う事が出来なくなりました。

取り下げた理由として
A君がD教師を外す事になれば
「本人尋問」に応じると保護者側が答えていますが

本当はこれだけ保護者側が訴える内容の
信頼性が認められなかったので

再度争っても勝ち目が無いと
悟ったからだと思われます。

 

D教師からしてみれば
これだけ信頼性のない証言で

自分の罪が確定してしまうので
徹底的に争いたいハズですが、

控訴を取り下げられた事によって
法廷で「今回の顛末」を
争う事が出来なくなりました。

控訴審でもD教師の行為について
約220万の損害賠償金が
約330万に引き上げられて控訴審は終了。

両者上告(最高裁判所で争う事)する事なく、
保護者が学校(教師)を訴える事件は
終結し判決が確定します。

この控訴審の後にD教師は
福岡市人事委員会に
懲戒処分取り消しの申し立てを行い、

申立が認められ懲戒処分(停職6ヶ月)を
取り消す裁決が下される事になります。

 

以上、ここまでがA君に対する体罰から
(家庭訪問の時の暴言)

実際に保護者が学校(教師)を訴えるまでの
一連の流れになります。

その発言ほとんどがウソではあったのですが、
事件から裁判が終わるまで
実に6年近くの月日が掛かってしまいました。

あとはテレビや雑誌などで書かれたりした様に
マスコミに「でっち上げ」と言われ

「モンスターペアレント」という言葉まで
流行る様になります。

 

保護者が学校(教師)を訴える!!この事件から学べる事とは!?

今回の記事は福岡県の小学校で起きた
「保護者が学校(教師)を訴える裁判」を
詳しくまとめてみましたが、

この事件が他人ごとではなく
いつでも私たちの「隣」に潜んでいる事を
忘れてはならないでしょう。

人間誰しも「ウソ」を言うし、
一見何の変哲もない「ウソ」だったとしても

そのたった1つのウソが
相手を不幸にしてしまう事があるからです。

 

今回のケースは被害生徒(保護者)側が
ウソをついて担任の教師を停職6ヶ月にまで
追い込んでいますが、

これが学校側がウソをついていたり
他の加害生徒(保護者)が
ウソを言っていたとしたら

あなたならどうしますか??

もし、あなたが今回のケースで
「D教師」の立場であれば

どう対応すれば良いのでしょうか??

 

残念な事に現実的に学校側や
加害生徒側(保護者)がウソをついて

いじめ解決をいたずらに遅くしている事例は
数多く存在しています。

これらの事実に対応する為にも

  1. 「いじめの」実態を把握する
  2. 学校との話し合いを記録する
  3. 学校との関係を良好なものにする
  4. 我が子の避難場所を確保する

以上の対策を常に意識しておく事が

「いじめが実際に起こっても慌てない対策」

になると私は考えています。

さらに学校(加害生徒側)を訴えるとしても
訴えるまでには様々な手続きを
踏まないといけないので
(いじめの事実や証拠などが必要)

「いじめの解決」には
訴える事(裁判)が必要なのか、

ほかの方法が必要なのか
考えて行かないとなりません。

 

「いじめ-ラボ」では
我が子のいじめの被害をベースに
役立つ記事を更新して行きますので、

良かったら1度読んでみてくださいね!

もし、今現在いじめを受けて
誰にも相談できずに
1人で抱え込んでいるのなら

「いじめ-ラボ」に一度お話を
聞かせてもらえませんか!?

我が子が不登校になった時の話や
そこから学校へ復帰した経緯など、

記事には書いていない事も
話をさせてもらっています。

私たちが経験した内容が
少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。

 

いじめの対処法 「分からない」「どうすれば」をメールで受付中!

この記事で書いている内容は
私たちの子が実際に受けたいじめを
ベースにまとめています。

さらにこの記事を読んでいる
あなたをはじめ、

今現在いじめで悩んでいる方々に
少しでもお役に立てれる様に
日々勉強をしています。

そこで今回は記事の紹介だけで無く
これからどうやって
この問題と向き合って行くか、

分からない事などについて、
私たち家族が経験した事を中心に

「いじめ-ラボ」の相談コーナー
随時相談を受け付けております。

  • 我が子にいじめが発覚して、これからどうして良いのか分からない
  • 学校がキチンと対応してくれなくて不安だ...
  • 子供の様子がいつもとおかしい
  • 誰にも相談出来なくて、今の気持ちを聞いて欲しい!

など、具体的な内容について
相談を受け付けていますので、

私たち家族の経験が
少しでもお役に立てたら嬉しいです。

※「いじめ問題」について具体的な質問やお問い合わせを受付中!

我が家の「いじめ解決までの2年半」を凝縮した「いじめ-ラボ相談ページ」

長文になりましたが、
最後まで読んで頂き
本当にありがとうございました。

 

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