こんばんわ!
いじめーラボ管理人の「はかせ」と申します。
この記事では「学校への相談・交渉」をキーワードに実際にあったいじめの判例を紹介しつつ、我が子が被害に遭った時に役立つ「学校を味方に付ける為の相談・交渉術」についてまとめた内容となっています。
最近のメディアで報道されている内容は「学校の対応」が「隠蔽」だったり「加害者側」に回ってしまうことが多く、学校を非難する傾向にあると言えるでしょう。
しかし学校が「いじめの情報」の大半を握っている事は明らかで、問題を解決するにはどうしても学校の協力が無くては進まないもの事実です。
今回の記事では、「実際に出された判決」を元に、より具体的な「いじめを学校に相談・交渉する時の方法」について紹介して行きたいと思います!
※この他にもこのサイトでは私たち家族が子供の被害を通して感じた事や学んだ事をベースにまとめていて、記事形式にして紹介しています。
「いじめ」が他人ごとでは無くて明日は我が子に降りかかる問題であり、風化させない為にも実体験を基に記事にまとめています。
もし、我が子が不登校になってどう守って行けば良いのか分からなくなった時にも、あわせて読んで頂ければお役に立てる内容となっています。
実際に裁判を起こしたり、弁護士や行政書士の方のお話を聞いたりと解決策に向けて取り組んできた事の内容を書いていますので是非1度読んでみてください!!
※いじめ問題と過去の裁判や判例についてまとめた記事はコチラ!!
実例から学ぶ いじめが起きた時の「学校との相談・交渉術」とは!?
実例から学ぶ「いじめが起きた時の学校との相談・交渉術」について、「一番大事なポイント」をここで書いて行こうと思います。
「一番大事なポイント」とは、
『あくまでも学校を責めるのではなく、協力を仰ぐ様にする事』
と言うことです。
「いじめ問題」は男女差もなければ単純な力関係でもない誰にでも起こりうる問題で、前もって防止する事が非常に難しい問題です。
さらに時間的な制限(例えば中学生なら中学生のうちに解決しないと問題自体取り合ってくれない)もあり「子どもたちだけ」「親だけ」で解決出来る代物ではありません。
また、協力を仰ぐ為に「学校が隠蔽しないように対策」もしないといけません。
その具体的な方法は次の4つで、
- 証拠を確保する事
- 証拠を「形(文書化など目に見えるように)」にする事
- 具体的な要望を学校に書面で出す事
- 出来るだけ学校からの回答は書面で受取り、期日を設けて対応を迫る事
が必要になります。
学校が隠蔽しないようにする為には「決定的な証拠」を集める必要があり、協力せざるを得ない状況を確保する必要があるでしょう。
要は、「学校に協力を仰ぐとともに協力せざるを得ない状況を作る事」がこれからの「学校との相談・交渉術」になると言う事です。
以上の様に学校が積極的に(強制的に)問題の解明に協力する様な「相談・交渉術」を行う事がこれからの問題解決に必要不可欠になるといえるでしょう。
なぜ、学校に相談・交渉する時に「協力を仰ぐ姿勢」が必要なのか!?
最近ニュースでも報道されている様に、学校の対応はお世辞にも褒められた内容ではありません。
しかし、現実問題「いじめ」は学校で起きている事もあり情報の大半は学校が持っています。
しかも「いじめ防止対策推進法」は学校から地方公共団体への報告や専門家(有識者)をメンバーとする「第三者委員会」を開く事が出来るので、より現場からの「声」を拾うためには学校の協力があった方が解明しやすいでしょう。
ここで、実際に我が子が被害に遭って裁判まで経験した事を元に、いじめの事で相談・交渉する時に「学校に協力を仰いだ方が良い具体的な理由」をまとめて見ました。
いじめを解決するには「時間」も「情報」も足りない
この記事を読んでいるあなたもご存知の通り、私たち「被害者」はいじめに関する情報の全てを持ってはいません。
例えば、
- いじめをした人数
- 被害の内容(誰が何をどうやってしたのか、とか)
- いつ頃から
- 先生は知っているのか
- 学校側は「加害生徒側」に連絡をしているのか
- 校長はこの事実を知っているのか
など、今の情報が少ない時点で「弁護士」や「裁判」など結果を急いだとしても相談自体受けてくれる所は少ないはずです。
もし話しを聞いてくれたところでも「証拠次第です」と言われ、具体的な話には入れないでしょう。
さらには、情報不足の他に「時間」という制限があります。
実際に裁判をしてみて分かった事なのですが、判決に至るまでの「話し合い」が非常に時間が掛かり何回も裁判所まで行かなければなりません。
その話し合いも月に何回も出来る訳では無く、被害者と加害者と弁護士全員のスケジュールを合わせないと行けないので「子供が在学中」に裁判を終わらせる事を考えると時間がいくらあっても足らないのが現状です。
※いじめの裁判について具体的にまとめた記事を載せていますので、一度読んでみてください。
加害生徒の親にも責任を取らせたいのであれば、加害者の状況を知る必要がある
今現在この記事を読んでいるあなたは「加害者側の情報」をどれ位持っていますか??
加害生徒の他に「加害生徒の親」にも責任を追及したいと考えているのであれば「(今回のいじめを含め)過去に問題を起こしているかどうか」が非常に重要になってきます。
簡単に言えば「子どもがある問題を起こした時に前にも問題を起こしていて、親がその事実を知っているのか」という事が必要になると言う事です。
先ほどの「情報」の説明と重なるかも知れませんが、「いじめ」のみならず「加害生徒の過去の行動」についても情報を集めないと行けませんので「学校の協力を求める形で相談・交渉する事」がますます必要になってくるでしょう。
仮にいじめを解決したとしても学校に通えるとは限らない
「いじめ問題の解決」を考えた場合、大半の人が「相手側の謝罪を受けて学校もいじめを認めている事」を想像すると思います。
しかし、実際に問題が解決したとしても「学校に通えない状況」は変わらず、中には学校(先生)との信頼関係が崩れてしまい「転校」を余儀なくされた方が非常に多いです。
このように何も悪い事をしていない被害者が学校に通うことが出来ず、加害者が我が物顔で学校に通うことが出来るのが「現実」なのです。
もし「今通っている学校」に思い入れが無いのであれば「学区外転校(越境入学)」の方法がありますが、基本的にこの方法も「学校長(校長)の認定」が必要になりますし「これから通う学校」についても学校から指定を受ける場合があります。
※「転校」について詳しくまとめた記事を載せていますので、一度読んでみてください。
我が子が不登校になった後の事も相談・交渉する必要がある
いじめは被害者の心に一生物の傷を残します。
「被害者の心」だけは弁護士や医者でも治す事は出来ませんし、誰かに気づいて貰う事すら出来ないので厄介な問題でもあります。
なので、学校に行く事が出来ずに不登校になっても気にする事なく「傷付けられた分」は十分に休んで下さい。
特に「中学生」でいじめに遭って不登校になってしまった場合には「内申点」が気になり高校進学の事で無理して学校に通う事もあるかと思います。
しかし、「学校の協力」のもとで不登校でも出席認定が認められたケースがありますので、具体的な項目については一度『「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」令和元年10月25日』を確認してみるとと良いでしょう!
※コチラの記事で「不登校でも出席認定を受けた教材」を紹介していますので一度読んでみてください。
いじめが起きた時の「学校との相談・交渉術」の失敗例と成功例を見比べてみた
この部分では「学校との相談・交渉術」の失敗したケースと成功したケースを紹介して行きたいと思います。
我が子のいじめが発覚して「加害生徒・学校に対する怒り」が頂点に達すると思いますが、学校に怒りをぶつけて良いのか悪いのか今一度確認してみて下さい。
「学校との相談・交渉術」失敗したケース
「学校との相談・交渉術」が失敗したケースとして紹介するのはさいたま県草加市の小学校で起きたプールの授業での事故です。
被害者が加害生徒3人にプールで覆い被さられて溺れてしまったと言う内容ですが、実際には溺れておらず自分自身でプールから出てお昼頃に体調不良で自宅に帰った事(その後不登校気味になる)が判明しています。
被害者の親は「学校の対応の悪さ」を、
- 担任の先生がしっかりと溺れた子どもの対応をしなかった
- その後学校に行けなくなった事に対して対応をしなかった
- 被害者側に謝罪がない
- 対応が悪いから転校せざるを得なかった
以上3つを挙げて裁判まで起こしますが、「溺れた事」と「いじめ」の因果関係を認める事が出来ずに敗訴してしまいます。
もちろん、転校についてもいじめとの因果関係を認める事が出来なかったので費用も自己負担になったようです。
「学校との相談・交渉術」成功したケース
「学校との相談・交渉術」の成功したケースについては、私たちのいじめを紹介して行きたいと思います。
私たちの場合も最初から「学校が協力的」であった訳ではありませんが「これはどう見てもいじめでしょう!?」という事実(情報)を集めたから解決までに至ったと考えています。
中には「学校の対応」が不当だったと思うものもありましたが、悪いのは「いじめをした生徒」であり直接的な責任を負うのは学校ではありません。
ほとんどの場合が「学校はいじめに対して認めたがらない」傾向にありますので、「学校との相談・交渉術」において「情報を何処まで集められるのか」は非常に重要な項目になるでしょう。
まとめれば「学校が協力せざるを得ない状況」にする事が学校との相談・交渉術の基本となり得ると言えます。
このサイトでは今回の記事を含め、「いじめが起きてから裁判を起こすまでの経験」を元に「相談コーナー」を実施しています。
いじめが起きてからその後の対応など、具体的な対策について「私たちの経験」が役に立てれば幸いです。
※「いじめが起きてから問題解決までの経験」を元にした相談コーナーはコチラ!
成功例と失敗例を見比べてみて
今回の「学校との相談・交渉術」の成功例と失敗例を見比べてみて言える事は、学校が協力的な場合でも非協力的な場合でも「確固たる証拠」を手元に集めておく事が必要だと言う事です。
学校が相談・交渉に積極的に対応してくれるのであれば安心して我が子を預けられるでしょうし、何より子どもと親と学校との間に信頼関係が生まれます。
ただ、先ほども書いた様に全ての学校が積極的にいじめに対応してくれるとは限りません。
場合によっては「協力をせざるを得ない」状況(証拠を元に書面でのやり取りなど)に追い込む事も必要になる事もあるでしょう。
そんな状況なのであれば「いじめの対策」の他に「転校」をも視野に入れた対策が必要になるでしょうから「学校に対する怒り」があったとしても胸の内に押えて「協力を求める方針で相談・交渉」する演技力が大切になります。
実例から学ぶ いじめが起きた時の「学校との相談・交渉術」とは!? まとめ
この記事では「学校への相談・交渉」をキーワードに実際にあったいじめの判例を紹介しつつ、我が子がいじめに遭った時に役立つ「学校を味方に付ける為の相談・交渉術」についてまとめてきました。
一番重要なことは「あくまでも学校に協力を仰ぐ姿勢」を崩さない事です。
いじめ問題はそう簡単には解決しませんので、いじめが落ち着いた後の対応をも見据えて学校との相談・交渉に臨まないと行けません。
さらに今の学校の大半が「いじめ解決には表面上協力的でも実際には非協力的な場合が多い」ので、いじめの証拠(情報)を自分でかき集めて学校が相談・交渉の場に出なければならない状況を作る事も必要になってくるでしょう。
例えば、
- いじめの現場を押えた録音データ
- 学校との相談・交渉の場の録音データ
- 他の生徒の目撃情報
- 加害生徒側(保護者も含む)の過去の問題行動について
- 被害状況を具体的に表すもの(体のアザや落書きされたノートとか)
などを集めて「学校が対応しなければならない」状況を作ると言う事です。
ただ単に「怒り」を学校側にあてがうのでは無く、「我が子の学校生活を守るため」を大前提に学校との相談・交渉(集めた証拠を元に書面でやり取り)を進めていきましょう。
もし、我が子のいじめが発覚してこれからどう対応していけば良いのか分からず途方に暮れているのであれば「いじめ-ラボ」に一度お話を聞かせてくれませんか!?
「いじめが発生してから裁判を起こすまでの経験」を元に具体的な情報を提供しています。
いじめが起きてから裁判で勝つまでの経験を元に相談コーナーを実施中!!
この記事で書いた事や「いじめ-ラボ」でまとめている内容は私たちの子が実際に受けたいじめをベースにまとめています。
さらにこの記事を読んでいるあなたをはじめ、今現在いじめで悩んでいる方々に少しでもお役に立てれる様に日々勉強をしています。
そこで今回このサイトでは記事の紹介だけで無く「これからどうやってこの問題と向き合って行くか、分からない事」などについて随時相談を受け付けております。
- 我が子にいじめが発覚して、これからどうして良いのか分からない
- 学校がキチンと対応してくれなくて不安だ...
- 子供の様子がいつもとおかしい
- 誰にも相談出来なくて、今の気持ちを聞いて欲しい!
など、私たちの経験を基に記事に書いていない事なども答えられる範囲でお答えします!!
※質問やお問い合わせはコチラ!
長文になりましたが、最後まで読んで頂き本当にありがとうございました。
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