北海道で起きたいじめ報復事件 被害はいじめられっ子だけに限らない 

この記事を書いた人「はかせ」
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こんにちは!

いじめ-ラボ管理人の「はかせ」と申します。

 

今回の記事の内容は、2004年に起きた北海道石狩市のいじめ報復事件についてまとめた記事となっています。

 

当時高校1年生の男子学生が中学校の時にクラスメイトから陰湿ないじめを受けて、その報復として加害生徒の母親を刺殺すると言う事件。

 

当時の男子学生(刺した方)をよく知っている関係者の話だと、あまりしゃべったりはしない生徒で大人しく何かされても抵抗しない内向的な性格だったと話しています。

 

反抗の動機をのちに「中学校時代のアルバムを見る機会があって、当時の嫌な記憶が蘇って殺そうと思った」と証言している事が分かっています。

 

 

いくらいじめが遭ったとしても「殺人」はやってはいけない事なのは分かっていたハズ。

その歯止めがほんのちょっとでも効かなくなってしまったと言う事は、それだけ当時受けていた被害が陰湿なもので耐え難いものだったと言う事なのでしょう。

 

もし、学生時代被害を受けていた方ならば「殺人に至った動機」に対して賛同する気持ちを持っている方もいると思います。

 

 

今回紹介する記事で「被害に遭ってしまった方(いじめも報復も両方)」に対して、このような事件が起きないようにする為にどうすれば良いのかをまとめて行きたいと思います。

 

 

 

 

※この他にもこのサイトでは私たち家族が子供の被害を通して感じた事や学んだ事をベースにまとめていて、記事形式にして紹介しています。

 

「いじめ」が他人ごとでは無く明日は我が子に降りかかる問題であり、風化させない為にも実体験を基に記事にまとめています。

 

もし、我が子が不登校になってどう守って行けば良いのか分からなくなった時にも、あわせて読んで頂ければお役に立てる内容となっています。

 

 

実際に裁判を起こしたり、弁護士や行政書士の方のお話を聞いたりと解決策に向けて取り組んできた事の内容を書いていますので是非1度読んでみてください!!

 

※いじめ問題と過去の裁判や判例についてまとめた記事はコチラ!!

裁判に関する記事 一覧

我が子の被害を基にまとめた記事 一覧

 

 

 

母親を刺した男子学生が中学校の時に受けていた被害の内容

この段落では母親を刺した男子学生が中学校の時に受けた被害についてまとめて行きたいと思います。

 

ネットの情報など調べていくと...

・カッターナイフで肩を切られる

・黒板に頭を押しつけられる

 

といった「直接有形力を与えるもの」がメインに行われていた事が判明します。

 

後の警察での証言で「刺した事については申し訳なく思うが、アイツ(当時加害者だった生徒)に対しては何とも思わない」と話している事も明らかになっています。

 

 

この証言から、もしかすると被害はこの2点だけに収まらないのかもしれません。

 

このように考えられる理由として、被害の内容から推測出来る事で「相手を自分より優位、若しくは屈服させる」目的で「暴力」という直接的な行為で示している様に感じる事がまず挙げられます。

 

加害行為に出るときの「人数」にしても、1人で相手を貶めるとしても「周囲の目」を使って「コイツよりも俺の方が上なんだ」と見せつけながら行為をする事が一般的なので程度の差があったとしても数人関係している生徒はいたのではないかと感じています。

 

 

さらに、当時暴力を振るっていた生徒の身長が被害生徒よりもずっと大きかった事から一方的に危害を加えていた事が周囲の生徒の証言から分かっており、「加害行為の内容(カッターナイフで切りつける事など)」と「加害生徒の体型」から「もっと陰湿で残酷な行為」を行っていたのではないかと考えられます。

 

 

 

そして被害を受けた生徒の視点からこの問題を振り返って見ると「被害生徒自身」も性格の問題もあったと思いますが「抵抗できない状態」だったのではとも考える事も出来ます。

 

中学校のいじめでは「被害者側」を助けると自分自身にも被害が及び、容易に助け船を出す事は出来ません。

 

頭では「助けない事は人道的に反する」と分かっていても「間違っている事を否定できない」現実がある事も事実。

 

 

この様な「現実」が被害を受けた生徒を追い込んで「殺人者」を時間を掛けて作り上げていったと私は感じています。

 

 

 

当時通っていた中学校の対応

この事件を受けて今回の殺人事件の被告が通っていた中学校では当時「いじめ」について気づく事は出来なかったのでしょうか?

 

通っていた中学校の校長は問題が遭ったとは思わなかったと一言発言した上で「当時の被害生徒(被告)がそんな様子だったとは思いも寄らなかった」と発言。

 

さらに当時担任だった男性教師はショックを受けている事にも言及し、学校側は何も分からなかった事を強調している様に感じました。

 

確かに「いじめ自体」に対しては学校が悪いのでは無く、あくまでも「加害生徒」が悪い事は全員が知っている事だと思います。

 

 

ただ、「いじめがあったとは分からなかった」事に対しては絶対にそんな事は無く「からかい」としてしか見ていなかったのではと思っています。

 

その理由として、調べて分かった内容から被害生徒(被告)は学校で複数の生徒に囲まれている時」を先生が何度か見かけた事が判明しました。

 

その時に「被害生徒(被告)が複数人に叩かれている所」を学校側は目撃していて、それでも尚「からかい」の範疇であったと話しています。

 

 

もし万が一「からかい」の範疇だったとしても、その後の被害生徒(被告)の様子を確認する事は出来たハズだし複数人に叩かれている場面を簡単に「じゃれ合い」と判断するのは非常に危険だと普通なら思うでしょう。

 

この事件では普通にスルーされてしまっているので「いじめ」に対するとらえ方が杜撰だったのではと私は考えています。

 

 

 

今回の事件の「本当の被害者」は??

今回の事件で「本当の被害者」となってしまったのは、おそらく当時被害を受けていた生徒では無く「刺された母親」の方だと私は思います。

 

おそらく我が子が加害生徒になっているとは知らなかっただろうし、自分が刺されてしまった原因が我が子のいじめにあるとも知らなかったハズ。

 

被害に遭った生徒(被告)も「いじめ」という問題に対しては被害者で間違いないのですが、今回の事件の動機を母親を殺す事に絞っている事が後の取り調べで分かったので「加害生徒の母親」を本当の被害者として挙げさせて頂きました。

 

 

本当は「加害生徒」に全ての責任が帰ってくれば良いのですが、他の報復事件などを振り返ると「被害生徒自身」だったり「加害生徒の家族」が犠牲になるケースが非常に多いです。

 

※このサイトでまとめた「仕返し、報復事件」はコチラの記事になります。

いじめの仕返し、報復事件についてまとめた記事

 

今回の事件では始めから母親を狙った犯行になっているので、裁判でも極めて悪質な犯行であると判断されるでしょう。(判例が調べても見つける事が出来ませんでした)

 

非常に悪質になればなるほど「社会復帰」が難しくなり、最悪そのまま出てこれなくなる場合もあるかもしれません。

 

 

 

この事件を糧にどうすれば良いのか

今回の事件をまとめるに当たって被害生徒をどのように守って行くべきか、またはどのようにいじめ問題の対応を進めていくべきかを深く考えさせられる事件と言って良いでしょう。

 

過去の事件や自殺についていくら学校に訴えてもいじめ自体は無くなる事はなく、必死に堪え忍んでも後で泣きを見てしまうケースが後を絶ちません。

 

さらに「加害生徒自身」に跳ね返るのではなく、その家族など関節的に降りかかってしまう事もあるので「事実」を知らない人まで犠牲になってしまいます。

 

 

 

このサイトでは「実際に我が子が受けた被害」を基にまとめていますが、実に様々な方から相談の問い合わせが来て自分の体験では気づく事が出来なかった問題に遭遇します。

 

今回のケースは特殊なケースになりますが、いじめ問題は「当事者だけの問題」でじゃない事を証明する非常に分かりやすい事例になります。

 

被害生徒のこれからの人生もさることながら、加害生徒の家族(今回は母親)の人生も変えてしまいます。

 

 

跳ね返ってくるダメージが何倍にもなって帰ってきてしまう

 

いじめ問題を真剣に考えなければならない理由がここにあります。

 

 

この問題の「元凶」たる原因を防ぐ事。

これしか報復事件、いじめの仕返しを解決する方法は無いと考えています。

 

 

そのためには出来るだけ我が子が、

 

・何に悩んでいるのか

・何が嫌なのか

・どうしたいのか

・決めた内容が本当に自分の為になるのか

 

しっかりと家族で確認していくほか無いでしょう。

 

 

学校が不登校になっている場合には「本当に戻りたいのか」「転校したいのか」を何度も確認する必要が出てきます。

加害生徒に謝って欲しいのか、2度と関わり合いたくないのかハッキリさせる必要もあるでしょう。

このまま学校に居る事が本当に自分の為になるのか、進学先は本当に公立や私立だけの範囲で決めて良いのか、定時制や通信制など「自分にスタイルにあった学校」は無いのか。

 

書けば書くほどいっぱい出てきます。

 

細かい事を書くなら、今回の事例に則して言うのであれば犯行のキッカケとなったのは「中学校時代のアルバムを見たこと」が原因となっていますので、アルバムを購入するのかも決めておいた方が良いですね。

 

見ただけでフラッシュバックする程のトラウマがあるのであれば買うのは辞めた方が良いし、中学校や高校の繋がりが今後の人生で重要になる事はまずありません。

 

このような痛ましい事件を少しでも無くす為に、私たち大人がもっと真剣に「いじめ」に対する考えを表す事が出来る場所が必要なのでは無いかと私は考えています。

 

 

 

まとめ

今回の記事は2004年に起きた崩壊道石狩市の中学校いじめ報復事件の内容をまとめてきました。

 

この事件の犯人は中学校時代にクラスメイトにいじめられていた高校1年生の男子生徒。

 

被害者は加害生徒の母親で仕事が終わった後に犯人がクラスメイトを訪ねて家まで行き、そこで母親の胸や腹を数十カ所メッタ刺しにして殺してしまいます。

 

明らかに「母親を狙った手口」であり、犯人も「母親を殺す目的」で刺したと自供している事が判明しています。

 

 

今回の記事は「いじめ問題」が他人ごとではなく、もしかすると関係無いと感じている人間が実は次の「被害者」になるかもしれないと警告している事例なのです。

 

事実、我が子が「いじめに荷担していない事」を証明する事は事実上不可能です。

(もし、予め知る事が出来たのであれば、ここまで問題が難しくなる事は無い)

 

いじめ被害者、加害者家族が「何をしなければならないのか」を真剣に考えなければならない時代がもう来ているのです。

 

これ以上の被害や報われない犠牲者を増やさない為に。

本当に「将来に向けて頑張れる環境」を作る為に。

学校を「意味のある場所」にする為に。

 

過去にいじめてしまった事に対する後悔や今現在「いじめ」で悩んでいるのであれば是非とも「いじめ-ラボ」に悩みを聞かせてくれませんか!?

 

 

 

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この記事で書いた事や「いじめ-ラボ」でまとめている内容は私たちの子が実際に受けたいじめをベースにまとめています。

 

さらにこの記事を読んでいるあなたをはじめ、今現在いじめで悩んでいる方々に少しでもお役に立てれる様に日々勉強をしています。

 

そこで今回このサイトでは記事の紹介だけで無く「これからどうやってこの問題と向き合って行くか、分からない事」などについて随時相談を受け付けております。

 

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長文になりましたが、最後まで読んで頂き本当にありがとうございました。

 

 

 

※参考文献 一覧

・YouTube 《閲覧注意》いじめの仕返しに母親を殺害した “石狩市中学生いじめ報復殺人事件

・日本の子どもたち 子どもに関する事件・事故

・ログ速 【社会】いじめの仕返し?女性殺害で、長男の同級生(15歳)逮捕…北海道・石狩★2

 

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