いじめで自殺してしまった子に共通する特徴、心理とは何か!?

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いつもご覧頂き本当にありがとうございます。
いじめーラボ管理人の「はかせ」と申します。

 

今回は前回と同じ
「いじめ自殺と心理学」をテーマに、

いじめで自殺してしまう子の心理状況
その特徴をまとめてみました。

このテーマを書くキッカケとなったのは
我が子がいじめに遭ってしまった事で

2年前に自分が志望した高校に入学し
3ヶ月位して友達関係や部活など
順調に進んでいたはずなのに、

急に学校に行く事を渋り始めたのを
今でも覚えています。

今思えば、入学してから
目を付けられていたのかも知れません。

1学期で起きたいじめが夏休みを過ぎて
さらにエスカレートして
警察に被害届を提出するまでになりました。

内容は本当に酷いもので
「人としての尊厳」を
否定するようなものでした。

 

このいじめーラボを開設し
記事を書きながら当時の事を思い出すと

本当に涙が出そうになるくらいに
辛くなります。

今思うと本当に苦しかったと思いますし
誰にも言える内容では無いので

1人でよくここまで堪えたと
褒めてあげたいです。

今学校で行われている「いじめ」は
一度起きてしまうと再発する危険性が高く、

学校も率先して対応をしない事もあって
自殺の確率は非常に高くなっているのは
皆さんご存知の通り。

この問題自体の発生を抑える事も
重要になりますが、

何より学校関係者だけで無く
保護者である私たちが
考えなければならない事は

どうすれば自殺を防ぐ事が出来るのか
についてだと私は考えています。

被害が明らかになってしまった時に
一番避けなければならないのは
最悪の事態である「自殺」です。

 

では、我が子とその他の子供達、
同じいじめに遭い「自殺」を選んだ子と

そうじゃ無かった子の違いは
何だったのか!?

自殺という答えを選んだ時の
心理状況はどうだったのか、

それしか方法が無かったのかを
詳しくまとめていきたいと思います。

※今回の記事のテーマと同じ「自殺」についてまとめた他の記事を紹介させて頂きますので一度ご覧下さい!

いじめで自殺 自殺の前兆は発見する事が出来るのか!?

 

※この他にもこのサイトでは
私たち家族が子供の被害を通して

感じた事や学んだ事を
ベースにまとめていて
記事形式にして紹介しています。

「いじめ」が他人ごとでは無く
明日は我が子に降りかかる問題であり、

風化させない為にも実体験を基に
記事にまとめています。

 

もし、我が子が不登校になって
どう守って行けば良いのか
分からなくなった時にも、

あわせて読んで頂ければ
お役に立てる内容となっています。

実際に裁判を起こしたり、
弁護士や行政書士の方のお話を聞いたりと

解決策に向けて取り組んできた事の
内容を書いていますので
是非1度読んでみてください!!

 

いじめで自殺を選んでしまう子供の心理状況

いじめに限らず人が自殺してしまう時の
心理について考えてみましょう。

人は誰しも「死ぬ事」に対して
恐怖を持っていて、
誰だって死ぬ事は怖いんです。

死ぬ事を選ぶと言う事は、その恐怖よりも
「現実世界」に対しての「絶望」が
勝っている事になります。

※実際に我が子の実体験を元に「自殺についての考察」をまとめていますが、このほかに是非参考にして欲しい内容の書籍がありますのでこちらも紹介させて頂きます。

 

この絶望感にはいろいろなパターンが
あると思います。

いじめにもいろんなパターンがあるように
自殺を選んでしまうキッカケ(絶望感)は
いろいろあるでしょう。

文部科学省が発表した統計によると

直接的な原因がいじめじゃないケースが多く
主に「家族問題」と「進路問題」が
上位の自殺理由になっている事

が明らかになりました。

※実際の統計はコチラ!!

 出典元:『文科省 令和2年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について

特に「いじめ問題」で自殺した件数は
思ったより少ない感じがしますが、

自殺理由の大半を占めている問題として
「不明」とされている事と

家族関係について少なからず
「いじめ問題」に影響を及ぼしていると
私は考えています。

 

例えば「父母等の叱責」で見てみると、
我が子の被害について理解が浅いが為に

「そんな事でクヨクヨ悩んでいるのか!」と
怒るケースが今でも少なくありません。

実際に相談頂いている方々で「父親」の見解が
この様なケースが多いです。

 

「えん世」であれば、いじめがキッカケで
(世の中に対して絶望感を感じること)

そう思うようになったのかもしれません。

「精神障害」での自殺でもキッカケが
いじめによるものかもしれません。

 

何よりも学校が子供のいじめについて
まともに把握出来ていない状況の中で

自殺の原因だけハッキリと
把握出来ている事はおかしいのです。

なので自殺理由について
「不明」としている部分については、

「いじめが原因」の可能性が非常に高い事も
考えられると言うことになります。

 

以上の統計データを見ながら
子供の心理状況を考えていくと、

このいじめを始めとする
様々な「悩み」から「解放」

または「解決」したいという願いが
「自殺」に繋がって行く傾向にあります。

死ぬ事への恐怖よりも
自殺を選んでしまう心理状況は、

裏を返せば、
「現実世界」の「苦痛や悩み」からの

「解放」や「解決」などの
願望の表れとも取れるでしょう。

 

では、本来ではそう簡単に自殺なんて
できるはずも無いのに

最近のニュースではいじめを苦にして
自殺する子供が多いのでしょうか?

悩みのレベルが「死」を考えるくらいに
高くなっているのか

それとも子供にとって
生きづらい世の中になりつつあるのか、

子供が簡単に死を選ぶ心理状況やキッカケを
次の段落で見ていこうと思います。

 

いじめから逃れる方法がなぜ「自殺」なのか

いじめを苦に自殺してしまう
子供の心理状況を調べる上で、

「苦痛や悩み」からの「解放」や
「解決」などの願望の表れが自殺となって
最近増えてきていると説明しました。

普通に考えると「自殺」は
そう簡単に出来るものでは無いのに、

何故こんなにもいじめを受けて
自殺する子供が増えてきたのか??

何故「苦痛や悩み」からの「解放」や
「解決」の方法として
「自殺」が選ばれるのでしょうか??

原因の1つとして
「インターネット環境の普及」
考えられると思います。

インターネット環境の普及によって
「個人」が情報発信出来る様になり、

自分の悩みをブログをはじめ
ツイッターやフェイスブックで
発信出来る様になりました。

 

これらが普及する以前にも
いじめによって自殺する子供はいましたが

現在の様に個人の情報が
公になる事は無かったので

「今まで影に隠れてたものが表に出ただけ」と
考えても良いかもしれません。

 

ニュースでほんの少しだけ流れた
「自殺のニュース」。

それが自分が受けているいじめが原因で
自殺をしてしまう現実を目の当たりにした時に

「情報」が「手段」に変わっていったのでは
無いでしょうか?

つまり、そういう「問題の訴え方」もあると
子供は理解してしまったと言うことです。

「他人の出来事」が「自分の出来事」に
変わった時に、

「自殺が解決手段」になるのだと思います。

 

原因の2つ目は、

情報がインターネット環境の発展に乗じて
「溢れすぎた」為に取捨選択が出来ずに
情報に流されてしまう事

でしょう。

先ほどの「ニュース」で流れた自殺の事実が
いじめで悩んでいる子供のリアルに
入り込んでしまう事も、

自分で自分自身にブレーキが
かけられない状態になる
のでしょう。

どれが正解でどれが不正解なのか
自分で判断出来ない事が

取り返しの付かない選択を
してしまうのだと思います。

 

特に「いじめ」を受けてしまうと
心の余裕や逃げ場を奪われてしまいます。

心理状況は焦りと不安がせめぎ合って
葛藤している感じになるのだと思います。

ご飯も喉を通らないし、どう考えても
プラスに考えられないと思います。
(実際にウチの子が言ってた事です)

さらに心の余裕や逃げ場を
奪われてしまうと

ちょうど焦っている時に
周りが見えなくなる状況と同じ様に
視野が狭くなると思います。

ましてや私たち親も
普段の生活や仕事の事で
悩みを抱えていますから

我が子に問題が起きたとしても
「見えていない事」があるし、

言うつもりも無い言葉が
我が子を傷付ける事もあるでしょう。

私たちが何気なく言い放った言葉が
我が子に「間違った選択」を
選ばせているのかも知れませんね。

 

以上、何故子供は自殺を選んでしまうのか
原因を2つほど取り上げてみました。

2つともインターネット環境の発展が
関係していて、

いじめの解決策の1つとして
「自殺」が選ばれている事が
分かると思います。

では次に、いじめを受けて
自殺してしまう子に
共通して持っている心理状況を、

実際にあった心理実験や
心理学の一説と一緒にのせて
まとめて見ていきます。

 

いじめに関係する代表的な心理的状況、心理学実験

①人が監視され続ける

LINEで学校とプライベートの垣根が
無くなってきている事が非常に多く

いじめでもLINEいじめが
厄介な問題でもあります。

この事に関係する
興味深い心理実験がありました。

 

アメリカの「スタンフォード大学」の
心理学研究事件、
通称「スタンフォード事件」というものです。

内容は大学生を20人選抜し
「看守役」と「囚人役」を10人ずつに分け

2週間監視しながら過ごすという
心理実験です。(1週間で交代の予定)

 

結果は与えられた役割(権力)に
依存するようになったり、

非人道的な行動の強制だったり
レイプ事件の発生などが頻繁に起こり
大問題となりました。

この実験は非常に危険な状況になった為に
わずか6日で終了となり、

その後も異常をきたした大学生は
カウンセリングを受ける事を
強制された事が明らかとなっています。

 

この実験で興味深い事は、
同じ立場の人間でも

「与えられた役割(権力)」の前では
高圧的な態度を取る事です。

学校で実際に問題とされている
「スクールカースト」が

このスタンフォード事件と
非常に似ている性質を持っており、

いくら仲が良い友達同士だとしても
一度「立場」が変われば

そこには「いじめ」が起きている
危険性がある事を教えてくれる事例です。

 

②いじめる子がクラスの友達で、クラスの友達に深く依存する

この内容は心理実験では無いのですが
犯罪者と人質が特別な状況下で親密になり

互いに依存してしまう状況になると
いうものです。

聞いたことあるかも知れませんが
「ストックホルム症候群」というものです。

いじめの事件と関係するポイントとして

  • 「何処かでまだ友達と思ってくれている」
  • 「自分に原因があると思い込む」

この心理がこのストックホルム症候群に
共通するポイントになります。

ほんのちょっとだけ加害者が
被害生徒に「親切にしただけ」で

被害生徒はほんの少しの淡い希望を
持ってしまいます。

「まだ友達として見てくれる」と。

 

本当は誰が悪いのか
端から見れば一目瞭然なのですが
当事者同士になると少しの善意で、

原因は「自分」にあると自分で自分を
責める心理が働き

余計に心の余裕を無くしてしまいます。
(例えば謝罪の手紙やクラスの励ましとか)

 

③メディアで「いじめで自殺」と連日報道される

この記事の
「いじめから逃れる方法が何故自殺なのか」
にも書きましたが、

影響力のある「メディア」で
「いじめと自殺」が流れると、

いじめを受けた子供が自殺してしまう件数が
多くなっていきます。

心理学でこのような心理状況を
「ウェルテル効果」と言います。

 

この「ウェルテル効果」の心理的効果を
証明したアメリカの社会学者
デヴィット・フィリップス博士が

実際の自殺の統計と
自殺の報道回数を比較して

報道される回数が多ければ多いほど、
規模が大きければ大きいほど

自殺する確率が高くなると
実証しています。

 

④相手(いじめっ子)の事を殺したいほど憎む

いじめの内容が酷すぎて、
精神疾患を患ったり

心が壊れてしまったりした場合
相手に「殺意」を持つ事も
珍しくありません。

相手への殺意が強すぎて、
自分の心に留まり続ける

「死」をもって復讐する事が
あるようです。

相手に殺意を持てば持つほど
「自殺」する可能性は
大きくなって行きます。

普通は逆に思いますが、
逆転するほど相手が憎くて
しょうがなくなるのだと思います。

私たち家族もいじめっ子家族の対応に
殺意を持つ事もありましたし、

相手にもそれ相応の報いを受けて貰うために
「裁判」という形で戦うことを選びました。

 

⑤「死」に対する憧れからの自殺

元々「自殺」などの
「死」に対する事への興味や憧れ

「いじめ」をキッカケに
実行に移してしまう事もあります。

現実に疲れてしまい、
死へのあこがれが強くなり

実際にやってしまう事は
青年時代(中・高校生)に多い様です。

 

⑥自分のステータスをリセットする

自分が思っていた様に事が進まず、
まるでゲームの様に

「やり直す」事を
「自殺」で表現するケース
もあります。

クラスでは人気者だったり
彼女がいて毎日楽しくて

放課後の時間や休み時間など
スクールライフを満喫出来るハズが、
蓋を開ければ真逆の苦痛の毎日。

罵声や暴力、人格否定の毎日で
人生に疲れ

「こんなハズじゃ無かった」と
生きることを諦める。

 

具体的ないじめという
問題があるなら「自殺概念」

漠然とした不安や絶望であれば
「希死念慮」と言い分ける場合があります。

 

以上、自殺を選んでしまう心理について
簡単にまとめてみました。

言葉で「自殺」とみただけでは、
子供の心理的状況や

それを選んでしまった
道程が分かりません。

子供は子供なりに「苦悩」を持っていて
大人が思っているより思考が
大人になっているものだと言えるでしょう。

 

その他に教師がクラス全体で
取り組んでいる事自体に満足して
「解決した」と判断してしまう事も

いじめの認知度の低下
自殺の増加の理由になっているのではと
私は考えています。

いじめは絶対に一度の指導などでは
簡単に落ち着く事は無く、

仮に落ち着いたとしても
今度がいじめられた側が

「加害生徒」の立場に
切り替わっている場合もあります。

我が子が学校に通える様になって
初めて「原状復帰」に向けての
スタートラインに立てた事になるので

これからの対応が肝要になる事を
全ての大人が知るべきだと思います。

「子供同士のじゃれ合い」や
「子供の考える事だから」と
安易に考えるのでは無く、

真剣に子供の様子を観察して、
早めの専門家による

適切なアドバイスを
受けるようにしましょう。

 

いじめで自殺してしまった子に共通する特徴、心理とは何か!? まとめ

今回の記事は「いじめと自殺」をテーマに

いじめで自殺してしまった子に
共通する特徴、心理とはなにか

をまとめて見ました。

実際に我が子がいじめに遭ってしまい
「自殺」を意識してしまった時も
あった様です。

今は何とか学校に通うことが
出来る様になりました。

 

子供が自ら「死」を選んでしまうほど
今のいじめの状況は
深刻かつ緊急を要する状況となっています。

子供が何を思っていて何を求めているのかを
しっかりと大人が理解する為に

「自殺を選んでしまう心理状況」を
6つほどまとめました。

いじめを受けて陥りやすい心の傷、
心理状況を知ることで

これからの子供との接し方は
変わって行くハズです。

子供であっても大人と同じ様に
専門家によるカウンセリングをうけて、

しっかりと回復するまで
学校から離れたり静養したりと
対策を取らないと行けません。

 

「自殺したい」と言っているヤツほど
自殺しない

 

よく言われる事ですが、
自殺に関する心理学についての
とんでもない間違いです。

しっかりと子供の心理を理解して
いじめと向き合う事が
子供が一番望んでいることになります。

最後にこの記事を読んでくれている方に
知ってほしいのは、

いじめは絶対に被害者側に原因が
あるのではなく、

100%加害者側に
問題があるという事。

1人で悩む事はせず、
「相談」する勇気が必要になります。

自殺をする勇気を持つ前に
相談する勇気を持って下さい。

必ず心から真摯に
向き合ってくれる人はいますから!!

 

いじめの対処法 「分からない」「どうすれば」をメールで受付中!

この記事で書いている内容は
私たちの子が実際に受けたいじめを
ベースにまとめています。

さらにこの記事を読んでいる
あなたをはじめ、

今現在いじめで悩んでいる方々に
少しでもお役に立てれる様に
日々勉強をしています。

そこで今回は記事の紹介だけで無く
これからどうやって
この問題と向き合って行くか、

分からない事などについて、
私たち家族が経験した事を中心に

「いじめ-ラボ」の相談コーナー
随時相談を受け付けております。

  • 我が子にいじめが発覚して、これからどうして良いのか分からない
  • 学校がキチンと対応してくれなくて不安だ...
  • 子供の様子がいつもとおかしい
  • 誰にも相談出来なくて、今の気持ちを聞いて欲しい!

など、具体的な内容について
相談を受け付けていますので、

私たち家族の経験が
少しでもお役に立てたら嬉しいです。

※「いじめ問題」について具体的な質問やお問い合わせを受付中!

我が家の「いじめ解決までの2年半」を凝縮した「いじめ-ラボ相談ページ」

長文になりましたが、
最後まで読んで頂き
本当にありがとうございました。

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