いつも記事を読んでキくれてありがとうございます!
いじめ-ラボ管理人の「はかせ」と申します。
今回の記事は「録音」というキーワードで、学校との話し合いを録音する時にオススメのボイスレコーダーとその使用法について詳しくまとめた記事となっています。
本来であれば学校は「いじめ」が起きた時、積極的に被害を受けた生徒(児童)とその保護者に対して対策や事実に関する情報を公開する様に法律で定められています。
しかし、現状は真逆で学校がいじめを放置したり隠蔽したりと問題が続いて解決までに非常に時間が掛かってしまうケースが後を絶ちません。
今この記事を読んでいるという事はあなたが我が子のいじめを知り、必死で学校に「我が子のいじめ」を止めてもらいたくて必死に訴えても認めてもらえず、
- 「いじめ」はこのくらいの子ども達にはよくある事だからと話すら聞いてくれない
- 学校はいじめの犯人捜しをする所では無いと取り合ってくれない
- そもそも「あなたの子」が原因を作っていると責任を押しつけられる
- 校長先生に電話しても「出張中」と言われ話し合いが出来ない
- 学校に「いじめの原因」は「家庭環境」にあると言われてしまった
- いじめられてしまったのは「あなたの育て方」が悪いからだと言われた
- 期日を決めたのにも関わらず、いじめの情報を開示してくれない
- 「なぁなぁ」で済ませようとする
- いじめっ子の親が高圧的で、学校側が圧倒的に負けている
- いじめを「担任」がしていて、事実を隠蔽しようとしている
という様に学校自体が「いじめ」を認めない、もしくは対処自体しない事がありましせんでしたか??
学校の言うがままに「そこを何とか穏便に」と強引に押されて、どんなに被害を学校に訴えても認めない「学校」に心底ムカついているあなたの為だけに、
「学校がいじめを隠蔽しようとした時の対処法」
が少しでもお役に立てれば幸いです。
※今回の記事の他にもこのサイトでは私たち家族が子供の被害を通して感じた事や学んだ事をベースにまとめていて、記事形式にして紹介しています。
「いじめ」が他人ごとでは無く明日は我が子に降りかかる問題であり、風化させない為にも実体験を基に記事にまとめています。
もし、我が子が不登校になってどう守って行けば良いのか分からなくなった時にも、あわせて読んで頂ければお役に立てる内容となっています。
実際に裁判を起こしたり、弁護士や行政書士の方のお話を聞いたりと解決策に向けて取り組んできた事の内容を書いていますので是非1度読んでみてください!!
※いじめ問題と過去の裁判や判例についてまとめた記事はコチラ!!
学校との話し合いをする時には必ず「録音」をするべき!!
既にやっている方がいるかもしれませんが、学校との話し合いは必ず「録音」をするべきです。
しかも出来るだけ初期対応の時から時系列にまとめつつ、録音していくべきと私は考えています。
いじめに限らず最近の事件(判例)では、ボイスレコ-ダーの録音データだけでなくドライブレコーダーなどの「その場の情報を記録したデータ」が最終的な決定(判決)の基礎となっていて、その記録の積み重ねが事実認定の要因になっていると言えるでしょう。
実際のいじめは時間が経つにつれて変化し、加害者も入れ替わる事も少数から大勢に変化する事もあります。
当然いじめが変化すれば「学校の対応」も変化するので、学校との話し合いを録音しておく事で「事情の変化・情報の変化」を常に記録する事が出来るでしょう。
学校との話し合いを録音して裁判での事実解明に繋がった事例として、2002年(平成14年)に起きた名古屋市の市邨学園でのいじめ事件があります。
この事例(判例)は中学生で受けたいじめが原因で解離性同一性障害を発症し、高校2年生の時に自殺してしまった事例で、学校との話し合いなどを録音したデータ(友達との話し合いも録音)が裁判で証拠として提出されています。
原審ではその録音データが元になり学校の「安全配慮義務違反」を認める判決になっています。
学校との話し合いを録音する事がここまで重要とされている理由とは?
この段落では、学校との話し合いを録音する事がここまで重要視されている理由について説明していきたいと思います。
まず、いじめは「加害生徒」と「被害生徒」の間で起きるものなので、その証拠となるものも
- 被害生徒の傷
- 机やノートに書かれた誹謗中傷の内容
- LINEでのやり取り
- 学校のアンケートの内容
など、様々な情報が被害を受けた生徒から読み取る事が可能です。
これが「学校のいじめに対する責任」を証拠で集めるとなると、証拠となり得るものが「学校との話し合いの内容(録音データ)」などに限られてきます。
なぜなら学校の責任について追及するにしても直接的な加害者は「いじめをした生徒」なので、「いじめ」における学校の立場はあくまでも第三者的な立場になるからす。
また、学校の対応も「指導・注意」がメインになりますので「目に見える証拠」というよりは「話し合いの内容を録音したデータ」が証拠としてメインになる傾向にあるでしょう。
さらにもう一つ「学校との話し合いを録音する事」が重要視される事の要因として、「いじめの本質」が自分の手を汚さずに相手を追い込む事なので、その内容も陰湿で過激な内容になりやすいと言う事が挙げられます。
要するに直接的な暴力よりも目に見えない間接的な「暴言・仲間外れ」などのケースが多くなり、その被害も長期に渡って続く場合が多くなると言う事です。
長期に渡っていじめを受けてしまうと言う事は、その証拠も必然的に多くなります。
学校に対して対応を迫ったり書面で回答を求めたりしても、私たち保護者が把握しきれなくなる(認識のズレが生じたり、言った言わないの問題になる)場合が出てくるでしょう。
いじめの事実を明らかにする上でも時系列に証拠(録音データや書面など)をまとめておく事で、問題がハッキリと残り学校の責任を追及する事もしやすくなると思います。
学校との話し合いを承諾なく録音したら違法とならないのか!?
実際に学校との話し合いを録音する事(相手に黙って録音する事)が違法とされてしまうのではないか!?
いざ録音しようと思っても気になって行動に移せない方もいると思います。
仮に学校に許可をとって「録音」したとしても、その場合だと「本当の事」は絶対に言わないでしょう。
もしかすると「録音」と言っただけで話し合いは出来ないと拒否される事もあるかも知れません。
実は今回の様な「相手の同意を得ない録音」は「秘密録音」と言われ、「盗聴」とは違い「プライバシーの侵害」を問われる可能性がありますが基本は違法とはなりません。
会話を録音する事は大きく分けて2パターンに分かれ、
- 秘密録音(当事者の会話を録音、学校の話し合いを録音する場合とか)
- 第三者録音(当事者以外の人間が録音をする事、盗聴などが当てはまる)
となり、基本的に秘密録音(当事者間の録音)は違法とはならず、第三者録音の場合だと録音した事よりも、第三者のテリトリーに入る行為(不法侵入など)が原因で違法と判断される事が明らかとなっています。
学校との話し合いを録音する! 証拠としての価値はどれ位なのか!?
先ほど、学校との話し合いを録音するに当たって「プライバシーの侵害」に該当する可能性はあるけれど基本は違法とはならないと説明しました。
「プライバシーの侵害」に該当する可能性があるので、場合によっては「証拠」としての価値がなくなってしまうケースもあります。
裁判の話になってしまいますが、裁判には2つの方式があり、
- 民事裁判(主に損害賠償請求など私人間の争いについての裁判)
- 刑事裁判(主に加害者が行った行為がどれ位の刑罰に当たるのか審議する裁判)
それぞれの裁判で証拠として認められる基準が違います。
特に「いじめ」の場合だとほとんどのケースが民事裁判に当たり、非常に悪質ないじめ(暴力、恐喝など)でなければ刑事裁判になる事は無いと思います。
過去の判例(東京高裁昭和52年7月15日判決)で民事裁判で証拠として提出されたものが「著しく反社会的な方法(身体的精神的拘束を伴う方法)などで集められた証拠」でなければ証拠能力は有すると判断されています。
例えば拷問や人質、故意に酔わせたり強制的に不利な発言を迫ったなどの状況で録音されたデータは「証拠能力」は認められないと言うことになります。
過去の判例や秘密録音についての文献を調べてみると、今回のケースのような学校との話し合いを相手の承諾を得ずに録音をした場合であれば「証拠能力」が認められるケースが多い様です。
学校との話し合いを録音する時の注意点
先ほどの段落までは「録音が違法とならないか」「秘密で録音した時の証拠としての価値」についてまとめてきました。
ここでは実際に「学校との話し合い」を録音する時に気を付けたいポイント・注意点について3つほど紹介して行きたいと思います。
まず始めに一番気を付けたいポイントとして「バレたら終わり」という事です。
学校は自分たちが不利になるような発言はしないし、教師が体罰やいじめに荷担しているケースなどでは絶対に事実を認める事はありません。
話し合いの始めから「録音します」と分かっているのであれば尚のこと自分たちに不利になる様な発言は避けてくるでしょう。
被害生徒の為にできる限り情報提供している学校は多いですが、保身に走る学校もある事は残念ながら事実であり、その学校のせいで被害者家族が泣きを見る結果になっています。
そこで当り前かも知れませんが、学校との話し合いを録音すると考えているのであれば、絶対にバレる様な形で録音する事は避けるべきです。
次に気を付けたいポイントとして、「出来るだけ近い距離で録音する事」が挙げられます。
録音する時に使うボイスレコーダーによりますが離れれば離れるほど音質は悪くなり、大事な所が録音出来なければ証拠としての価値がなくなってしまいます。
逆に近ければ近いほど相手に気付かれるので、表立ってボイスレコーダーで録音する事は難しくなります。
録音する時に使うボイスレコーダーの音質や性能を良く調べて練習した上で録音をするべきでしょう。
最後に気を付けたいポイントとして、「録音の内容が本当に知りたい内容なのか」という事です。
先ほど「録音データの証拠能力」についてまとめた段落の中で紹介した『学校やいじめっ子を訴える!裁判で勝つ為に必要な証拠の集め方』でもまとめているのですが、ただ録音しただけでは証拠としての価値はほとんどありません。
学校との話し合いを録音し、その中に「学校がいじめの対応をしない事」に対する証明になる事実が語られていなければいけないと言う事です。
例えば、(あくまでも例示です)
- 学校に対応をお願いしている事(情報の公開、相手保護者への連絡など)がいつまでも実施されない
- 被害内容を学校が把握している(または、被害を証明する証拠を提示している)のにいじめと認めない
- 前の話し合いと今回の話し合いの内容の整合性がとれない(いじめを認めていたのに認めないと発言したり)
といった内容が録音されなければ「ただの学校側の意思表示」のみになってしまいますので、本当に知りたい事を聞き出せるように話し合いの内容についても段取りをしておく事が必要になります。
以上、学校との話し合いを録音する上で気を付けたいポイント・注意点としてまとめてきました。
学校側の責任を追及する場合には「安全配慮義務違反」について証明していかなければなりません。
この「安全配慮義務違反」を証明する為には以下の3つのポイントを証明する必要があり、
- 「問題が起きている事」が予測できる状態だったのか
- 「問題が起きている事」を予測する事が難しかったのか
- 「問題が起きている事」に対して何らかの対処法を行っているのか
この3つを証明する事が出来なければ学校のいじめを対応しなかった(放置した)責任を問う事は非常に難しくなります。
自分たちで証拠を集め(録音など)、早期に弁護士を始めとする専門家に相談する様にしましょう。
学校との話し合いを録音する時に「使える」ボイスレコーダーとその使い方について
この段落では「学校との話し合い」を録音する時に非常に便利なボイスレコーダーを紹介して行こうと思います。
そのアイテムとはコチラです!
実際にどれ位の大きさかというと...(色はピンクが無かったので青です)
左がボイスレコーダーで、右が市販の三色ボールペンです。
ほとんどボールペンで見分けが付かないと思います。(実際に書く事も出来ますよ!)
ペン型ボイスレコーダーの使い方
実際に手に取ってみた感想は「非常にコンパクトで、ひと目では絶対にバレない」と言うことです。
見た目が「ボイスレコーダー」に見えないのは先ほどの画像で直ぐに分かりますが、どれだけ簡単なのかは実際に使い方の手順を画像にして見ましたのでコチラを見てください。
《使い方 その1》
胴体を2つに分けて、「クリップ」のある方を手に取ります。
《使い方 その2》
赤い丸で囲っているのが「スイッチ」になります。
このスイッチを矢印の方向に入れるとボイスレコーダーの電源が入ります。
《使い方 その3》
赤い丸で囲った部分が「録音スイッチ」になります。
上の方向へスイッチを挙げると「録音」、下の方向へスイッチを下げると「録音データの保存」になります。
録音する時にはスイッチを上へ入れて、録音が終わったらスイッチを下へ下げれば録音完了となります。
非常に簡単です(笑)
ちなみに《使い方 その2》で載せている画像の端子に付属のUSBケーブルを差し込んでパソコンと連動でき録音データを聞く事が出来ます。(充電もこの方法でOK!)
またペンのヘッドはイヤホンジャックになっていますので、付属のイヤホンを差し込む事でも録音データを聞く事が出来ますよ。
ペン型ボイスレコーダーを使ってみて
ほとんど「普通のペン」なので、持ち運びには何も問題は無いでしょう!!
ノートを書きながらメモしながら録音する事が出来ますし、さらに手帳に挟んで持っていけば、誰も既に録音しているとは気付かないでしょう。
さらに服のポケットに入れて録音も出来ますし、そのままテーブルに置いておいても不自然ではありません。
私は今でも普通にペンとして使っています(笑)。
ボイスレコーダーなのか普通のペンなのかほとんど見分けが付かないので堂々を録音出来ますし、間近で堂々と録音が出来ると言うことは、
話し合いの内容をハッキリと録音する事が出来る
という事になります。
スマホなどで「録音アプリ」や「ボイスレコーダーアプリ」が沢山ありますが、これらの最大の弱点は、
そのまま話し合いの席でスマホを堂々と出しておくのは不自然でバレやすい
と言う事です。
間近で録音をする事が出来ない場合があるので、ハッキリと録音が出来ない危険性があります。
その他のボイスレコーダーも同様で、何かに隠しながら録音をしなければならない場合が多く、ハッキリとデータを録音する事が出来ずに失敗するケースがあったと思います。
バックの中や服の内ポケットにボイスレコーダ-を入れて録音してみると分かるのですが、けっこう音がこもって録音されてしまうので肝心な内容が分からない事が多いですよね。
表に出しておいても不自然ではなく、間近で堂々と録音出来るボイスレコーダーはこの「ペン型ボイスレコーダー」をおいて他には無いと私は思います。
このボイスレコーダーを使ったユーザーの声は!?
実際にこのペン型ボイスレコーダーを使ってみた感想が沢山載っていたので概要を紹介したいと思います。
やはり一番多かった「ユーザーの声」は
「レコーダーには見えない」
という事でした。
続いて多かった声は「高音質」と「書きながら録音出来る」という声で、実際にこのレコーダーを持ってみるとボイスレコーダーの割には軽くて使いやすい感じがしました。
機械自体の充電(パソコンに繋いで充電)も約1時間半から2時間で完了するので、寝ている合間やちょっとしたすき間の時間に充電できるレベルです。
さらに商品名にも書いてあるとおり
「1年間の保障」が付いている
から、初期不良があった時にも対処してもらえます。
我が子のいじめが起きてから2年半を振り替えって 今の状況は...
今回の記事は「学校の話し合いを録音する方法」として「ペン型ボイスレコーダー」を使った録音の仕方を紹介してきました。
この記事で紹介したの対処法をはじめ、この「いじめ-ラボ」でまとめている内容は「私たち家族」が実際に経験した事や、やってみた事をそのまま書いています。
高校に入学してから直ぐにいじめを知り、裁判を経て何とか再来月には卒業出来る所まで来ました(2019年1月末の時点で)。
形的には「いじめは落ち着いた」と言えますが、本当の勝負は「いじめを受けてからどれだけ持ち直せるのか」という所です。
未だに毎日は学校に通う事は難しく、隔日で休んでしまうか早退してしまう時があります。
ただ、学校との話し合いを続けて良かったなと感じる事は「学校にいる時は学校の先生」が気に掛けてくれる様になった事です。
毎日ではありませんが「学校での様子」を伝えてくれたり、時には励まし精神的な支えになってくれたりと積極的に情報を共有してくれる様になりました。
その時の話し合いの録音データを取ることで「学校の不備」を追求する事が出来ますが、
- 学校が実際に対処してくれている事実をはじめ、対応の内容を把握する事が出来る
- 学校が言っている事に「一貫性」があるのかが分かる
- 自分たちが言っている内容に「一貫性」があるのかが分かる
と言ったメリットもありました。
我が子が何とか卒業までこぎ着ける事が出来たのは、
継続してきた「学校との話し合い」を検証しつつ何が効果的なのかを明らかにしてきたから
だと思います。
もちろん、我が子の頑張りがあってこそですが。
間もなく「今まで見えなかったゴール」(卒業)が見える様になって、私たちも我が子同様「気持ち」が落ち着いてきた事を感じれるようになりました。
心なしか体も軽い気がするし、子供との会話が多くなった気がします(笑)。
少しでも「いじめ」で苦しむ子を無くす為に、記事を更新していきますので宜しくお願い致します!
我が子のいじめを誰にも相談出来ずに悩んでいる時には...
この記事で書いた事や「いじめ-ラボ」でまとめている内容は私たちの子が実際に受けたいじめをベースにまとめています。
さらにこの記事を読んでいるあなたをはじめ、今現在いじめで悩んでいる方々に少しでもお役に立てれる様に日々勉強をしています。
そこで今回このサイトでは記事の紹介だけで無く「これからどうやってこの問題と向き合って行くか、分からない事」などについて随時相談を受け付けております。
- 我が子にいじめが発覚して、これからどうして良いのか分からない
- 学校がキチンと対応してくれなくて不安だ...
- 子供の様子がいつもとおかしい
- 誰にも相談出来なくて、今の気持ちを聞いて欲しい!
など、私たちの経験を基に記事に書いていない事なども答えられる範囲でお答えします!!
長文になりましたが、最後まで読んで頂き本当にありがとうございました。
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