自衛官までもいじめ被害に!?たちかぜ自衛官自殺事件の内容

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いつもご覧頂き、ありがとうございます。
管理人の「はかせ」と申します。

今回の記事は「自殺」をテーマに
自衛隊であったいじめ事件を
書いていきたいと思います。

今回のテーマの基になる事件は
2004年に起きた

「たちかぜ自衛官いじめ自殺事件」

の内容をまとめた記事となっています。

自殺してしまった自衛官が
日常的に受けていたいじめから

自衛隊の内部事情、
判決に至るまで簡単にまとめてみました。

 

学校で起きた問題とは違うのですが、
社会で起きた事件が結果的に
「学校に投影される」今の現状を

垣間見れる内容となっていますので
参考になるハズです。

 

※この他にもこのサイトでは
私たち家族が子供の被害を通して

感じた事や学んだ事をベースにまとめていて
記事形式にして紹介しています。

「いじめ」が他人ごとでは無く
明日は我が子に降りかかる問題であり、

風化させない為にも実体験を基に
記事にまとめています。

 

もし、我が子が不登校になって
どう守って行けば良いのか
分からなくなった時にも、

あわせて読んで頂ければ
お役に立てる内容となっています。

実際に裁判を起こしたり、
弁護士や行政書士の方のお話を聞いたりと

解決策に向けて取り組んできた事の内容を
書いていますので
是非1度読んでみてください。

 

護衛艦たちかぜで起った事件の内容

今回の「護衛艦たちかぜ」自殺事件の内容を
まとめていきたいと思います。

被害を受けた男性は日常的に、

  • 日常的に暴力(ビンタ、蹴りなど)
  • アダルトCD70枚を数十万で売りつけられる
  • ガスガンで撃つ

と言った卑劣極まりない行為をしていた事が
後の裁判で明らかになっています。

ガスガンで撃たれた痛みは
市販の状態でもアザが出来る位の痛みで、

中には改造版としてカスタムされたものもあり
スチール缶を貫通するくらいの威力
持っているガスガンもあります。

日本では「銃砲刀法剣類所持等取締法」
ガスガン(エアガンも)は規制されていますが
違法に改造している人もいる模様です。

ちなみにガスガン(市販)を人に向けて撃つ場合
どれ位の威力になるのか
動画で説明があったので紹介させて頂きます。

コチラで紹介している様に、
ステンレス製の灰皿が
ボコボコになるくらいの威力
なので

人に当てたらどうなるかは
子供でも分かるハズです。

こんな事を日常的に行われていたとなると
この自衛官は「奴隷」の様な毎日を
過ごしていた事になるでしょう。

私たちが普段ニュースで見ている姿は
震災や天災で必死で活動している
「自衛官」の姿。

私も東日本大震災で
非常にお世話になりました。

 

あくまでも災害救助の場面で
活躍する自衛隊の姿ですが、

今回の護衛艦たちかぜの事件は
「氷山の一角」と言われており

これ以上の残酷な事件や問題が
自衛隊には眠っていると言われています。

自衛隊は「上下関係」が厳しく
(どの社会の場面でも厳しい所は
あると思いますが)

先輩の言う事には絶対服従といった風習が
記事を書いているこの時間にも
理不尽な命令が行われています。

 

また、アダルトCD70枚を数十万で
強制的に売られ、
(総額700万以上である事が判明)

それを拒むと暴力が始まり、
他の隊員に相談する事が出来ず
(相談したら他の隊員も犠牲になる)

自殺を選んでしまったと推測されます。

事実、自殺した隊員は遺書を残しており
「ある隊員(上司にあたる)」を
名指しで書いていて

これを証拠に遺族は
加害者と国を相手取り損害賠償と
(加害者宛には)刑事訴訟を起こしました。

 

自殺の多い職業として名高い「自衛隊」。

この事件を受けて自衛隊引いては国は
どのような対応をしたのでしょうか!?

 

事件が明るみになってからの自衛隊の対応

この事件を受けて自衛隊をはじめ
国はどのような対応をしたのか!?

結論から言うと「学校のいじめ」の様に
隠蔽に走ります。

まずはじめに隊内でアンケート調査をとって
その結果を集計、

その後、遺族側から結果を公開するように
要求されるのですがこれを拒否。

理由は「アンケート結果を破棄」したから
(実際にはアンケートは破棄されていない)

余程酷い内容が書かれていたのか、
今回訴えられた隊員の他に

「いじめ」が隊内で蔓延していて
収拾が付かない状態だったのかも知れません。

 

さらに、

当事者の事情聴取を記録した書類も
残っているのにも関わらず
「存在しない」と主張

裁判などの対応を
大幅に遅らせる結果となりました。

これらの事実は内部告発で明らかになった事で
この告発をしたのが「三佐」で、

後に内部告発した仕返しに
不当な人事を受けている事も
噂されています。

「三佐」とは?
自衛隊における階級。三等陸佐、三等海佐、三等空佐の総称。二佐の下で一尉の上。軍隊における少佐に相当。

隠蔽に関わっていたのは主に上層部
海上幕僚長(海軍のトップ)を始め

複数の上層部が
意図的に関与した事が明らかになり、
全員処分の対象になったとの事。

 

裁判ではどのように判断されたのか

この段落では
今回の護衛艦たちかぜの自殺事件を
裁判ではどのように判断されたのかを
調べていきたいと思います。

今回の裁判では遺族側が国を加害者を相手取り
損害賠償金約1億3000万円
提示しています。(民事裁判)

自殺した自衛隊員は自殺当初は21歳なので、
これから生きて行く上で

稼ぐ事が出来たであろう金額を考えると
かなりの額が損害賠償金として
提示されたと思われます。

 

結果として確定した金額は
損害賠償金約440万のみで
即刻、遺族側は提訴をします。

高等裁判所での判決は事実認定を改め
損害賠償金約7400万円と
大幅に増額
した内容となりましたが、

提訴初期から見比べると
「約半分」まで減額
されています。

大人、しかもこれから有望な成人が
自殺に追い込まれたのにも関わらず

提示金額の半分まで
減額された理由は何なのか!?

今回の裁判で明らかにされた事は

「いじめがあった事」は認めるが
「いじめ=自殺に繋がった事」は
認められないと言う事

今回の事件では自殺といじめとの
因果関係が認められなかった事で
損害賠償金が大幅に減額されていますので、

この事実関係が証明する事が出来なかったのか
或いは隠蔽した結果なのではと考えています。

 

会社など社会で起きた事は
学校とは違い、

私たち親が関与する事は
ほとんど無い世界です。

かえって私たち親が関与する事で
本人の名誉に影響するケースが大半です。

基本自分自身で問題解決を
しなければならないので、

こういったパワハラ系のいじめは
学校の時に比べて解決する事が
非常に難しくなってくるでしょう。

いじめがあったと本人からの申し出が無ければ
会社側は事実が無かったと言えるし、

情報は会社の中にあるから
何とでも事実を加工出来るのが現実です。

海軍上層部が関係書類が
存在しているのにも関わらず

「破棄した」と言っている事が
この事実を証明していると言えるでしょう。

さらに自衛隊といった
「国家機密に関わる職種」であればあるほど

「機密文書にて公開は控える」といった対策を
相手側に取られてしまうでしょう。

 

今回の事例では内部告発があったため
自殺の原因を突き止める事が出来ました。

少しでも「隠蔽する事を悪」と考えてくれる
上層部の方がいた事が
せめてもの救いだったと思われます。

そして遺族は民事訴訟だけで無く
加害者を刑事裁判でも
事実の内容について争っています。

遺書にあるとおり「加害者のいじめ」によって
最愛の息子を自殺に追い込まれたのだから
当然の事ではありますが。

この刑事裁判では

  • 「ガスガンを始めとする被害者への暴力」
  • 「アダルトCDを脅迫まがいで売りつけた事」

この2つの内容について
暴行罪と恐喝罪で懲役2年6ヶ月
(執行猶予4年)の有罪判決
を下しています。

 

まとめ

今回の記事は「護衛艦たちかぜ」で起った
自裁隊員の自殺事件を
まとめたものとなっています。

当時21歳だった自衛隊員は
心無いイジメによってその短い人生の幕を
下ろさねばなりませんでした。

自殺した自衛隊員が受けていた
被害の内容とは、

  1. 日常的に暴力(ビンタ、蹴りなど)
  2. アダルトCD70枚を数十万で売りつけられる
  3. ガスガンで撃つ

およそ一般人であれば
「やってはいけない」と判断出来る内容を

日常的に受けていた事が
明らかになっています。

体を日常的に鍛えている自衛隊員であれば
暴力といってもその破壊力は凄まじく、

当たり所が悪ければ骨折や内臓系統にも
損傷を受ける場合があるでしょう。

暴力が行き過ぎて相手を死亡させる事も
珍しくありませんし、

自衛隊であるのであれば
「力の使い方」について

日々の指導で徹底的に
学んでいるハズです。

 

さらに今回の自殺事件で分かった事は

上層部の対応が「今の日本の対応」を表してる

と言う事です。

社会でも「隠蔽工作」をするのであれば、
学校でもそうするのは目に見えています。

内部からの告発があった事が
解決のキッカケになり

遺族側が望んだ「真実」を
知る事が出来たのは
不幸中の幸いなのかも知れません...。

事件の真実を表す情報が
「国家機密」に関する事もあり、

情報公開が出来ず真相解明に
時間が掛かってしまった事も
今回の事件の特徴として挙げられるでしょう。

学校であれば「教育の場」と
「子供達への影響」が

真相解明に時間が掛かってしまう
原因と言えます。

「人1人の命」と「他の人間に対する影響」を
天秤に掛けてしまう今の構造

何とか改善出来る社会になるように、
私たち大人が「これから」を
真剣に考える時が来ているのだと思います。

 

最後に、裁判では加害者に対して
懲役2年6ヶ月(刑事裁判)、

加害者と国に対しては
損害賠償金7400万円を支払うよう
命じる判決(民事裁判)となっています。

判決では子供の無念を晴らす事は出来ても
子供は帰ってくる事は2度とありません。

自衛隊での管理体制や隊員へのケアが
行き届いていればこの自殺は防ぐ事が
出来たのかも知れません。

今後の対応にこの事件を活かし、
清廉潔白を示していく事が
自衛隊のこれからの使命になるでしょう。

 

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長文になりましたが、
最後まで読んで頂き
本当にありがとうございました。

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