こんにちは!
いじめ-ラボ管理人の「はかせ」と申します。
今週初めから後期の学校生活が始まり小学6年生であれば中学校に向けての総仕上げ、中学生や高校生であれば進学への仕上げ段階に入っていると思います。
期待と不安が入り交じった状態で自分でもどうして良いのか分からなくてイライラしたり不安定になる時期が多くなります。
この時期がいじめや不登校になる確率が上がりますので、我が子の動向に注意しながら影から支えてあげましょう。
今回の記事の内容は「LINE」をテーマに去年から今年にかけて行われている地方自治体でのLINEいじめ相談についてまとめて行きたいと思います。
ネットやニュースで見る限り、試験期間のうちでもユーザー数が電話の年間相談数を2週間で越えたりとかなりの反響を起こしている事が分かっています。
一見便利そうに見える「LINE相談」
でも、よくよく考えて見ると...!?
我が子に勧めたり使う前に知っておきたい事をまとめて行きたいと思います。
※この他にもこのサイトでは私たち家族が子供の被害を通して感じた事や学んだ事をベースにまとめていて、記事形式にして紹介しています。
「いじめ」が他人ごとでは無く明日は我が子に降りかかる問題であり、風化させない為にも実体験を基に記事にまとめています。
もし、我が子が不登校になってどう守って行けば良いのか分からなくなった時にも、あわせて読んで頂ければお役に立てる内容となっています。
実際に裁判を起こしたり、弁護士や行政書士の方のお話を聞いたりと解決策に向けて取り組んできた事の内容を書いていますので是非1度読んでみてください!!
※いじめ問題と過去の裁判や判例についてまとめた記事はコチラ!!
いじめLINE相談が激増!!でも実は...
この段落では今回話題となっている「いじめLINE相談」(以下、LINE相談)について調べた結果をまとめていきたいと思います。
結果から言うと今回のLINE相談はいじめ問題の解決策になりそうではあるけれど、実は状況次第で何も進まない可能性がある事がわかりました。
せっかくユーザー数も伸びていて地方公共団体でも試験期間を含め約30自治体以上の自治体が参加している状況ではあるのですが「問題の解決策」には難しい面がありそうです。
それは、情報・機関の管轄を「教育委員会」が担当している事です。
確かに教育委員会は学校の事務などを管理・執行する立場にある機関ではありますが、いじめ問題については学校などに指導はできても主体になって管理する事はあまりありません。
実際に教育委員会にいじめの相談をした事ある方はご存知のハズ...。
今回のLINE相談の弱点は「学校で起きている問題」を教育委員会が設置する場所で相談をまとめる事になるので「学校と生徒、生徒同士の関係」を飛び越えて解決を図る所にあります。
いじめ問題で一番多い事、それは「情報の統一が成されない事」です。
被害生徒側と学校側
加害生徒側と学校側
学校側と教育委員会側
など、被害生徒と加害生徒と学校関係機関の情報が統一されない事が一番のネックになります。
なのでいくら外部機関を充実させたとしても「それを扱う側の能力」に依存すると言う事になります。
本当にいじめ問題を解決していく上で、「いじめとは何か」を把握する事が教育に携わる者としての条件だとも言えるでしょう。
LINE相談のメリットから読み取れる問題点
この段落ではLINE相談のメリットから今回題材にしている「問題点」について考えて行こうと思います。
実際にLINE相談で挙がっている使用者の声を元にメリットをまとめて見たところ、
・直接被害に遭った子供からの相談なので「被害の内容」を把握しやすい
・万が一、いじめが起きたとしてもLINEですぐに連絡出来る
・なかなか言えない内容でも「文字」でなら書き起こせる
・いつでも連絡出来るのが嬉しい
などの「使いやすさ」について声が上がっています。
実際に日常でLINEを使っていても分かる様に、いちいち送信設定しなくともトークの履歴に自動的に載る所が「メール機能」よりも「LINE」が普及した最大の要因なのかも知れません。
さらにLINEと言えば若者を中心に利用者数が多く、学生でもスマホの普及率が高い事を併せて「連絡のしやすさ」に着目した事は非常に良い事だと思います。
しかし、このメリットといじめ問題を繋げる時には注意が必要になってくるでしょう。
何故なら、その簡易さゆえに「文字のみ」の画面で「何処までいじめ問題の深刻さを読み取る事が出来るのか」分からないからです。
仮に事実の把握が出来たとしても、本当にそのアドバイスが的確なのか本当は誰にも分からないと言うことです。
このサイトでも多くの問い合わせやお話を聞く機会があるのですが、アドバイスや回答した答えが本当にその人に合っていたのか何回も考えたり悩んだりしています。
それだけ誰かの悩みにのると言う事は難しい事であり責任があると言う事です。
ましてや今回の相手は「いじめられている子」を相手にしていかなければなりません。
LINE相談は一見便利そうに見えても実は「実態の把握に繋がる情報が不足している」と言っても過言では無いのです。
また、効果が上がらずに「窓口を開設しているだけ」にならないかと言う事も懸念されます。
実はこのサイトでも紹介した事があるのですが「いじめ相談」のツールは今回のLINE相談が初めてでは無かったのです。
いじめ問題の解決策として注目を浴びたときもありますが、今現在このような窓口が報道で話題になる事はありません。
『いじめ対策 子供の接し方や心のケアの方法など重要ポイントまとめ』で例に挙げている相談窓口をはじめ各自治体や行政機関で窓口を開設しているのですが実際にこの窓口を利用している人はあまりいないのが現状です。
知っている人しか知らないと言っても良いでしょう。
電話相談ではいじめだけでは無く他の問題(家庭環境や進路問題など)も扱っているので相対的に利用者は減っているように見える事もありますが、今回のLINE相談と比べるとどうしても見劣りをしてしまいます。
この「電話相談」の件の様に一時的に脚光を浴びたとしても、その後対応の遅れや方法など試行錯誤を重ねないと同じ様に廃れてしまう可能性があります。
以上の2点から「LINE相談」が人気である事だけに注目してしまうとその「本質」が何であるのかを見落としがちになり「問題を解決する事」がメインなのにも関わらず「相談する事」がメインにすり替わってしまいます。
「いじめ問題」の解決とは何なのか!?
「本当の解決」はどういう形なのか!?
その形や方法を知っているのは「誰なのか」!?
見誤ると取り返しの付かない事になりかねないので「使い方」は家族で話し合って決めていくのが良いと私は思います。
メリットとデメリットを踏まえて考えられる事
では、いままでの文章の内容を踏まえて「LINE相談」について私たち親がどのように関わって行けば良いのかを考えて行きたいと思います。
LINE自体のメリットは今現在皆さんが使われている事から分かる様に
・いつでも連絡が取れること
・グループを設定してトークをすることが出来る
・登録が簡単
これに加えて「LINE相談」だと
・直接被害にあった子供から相談が来る事
・いじめにあった直後にも相談が出来る事
・口に出して言えない事でも相談する事が出来る
と言う風に「いじめ問題は日をまして解決が難しくなる事」を踏まえて「使いやすさ」を主体に構築されている所がメリットとなるでしょう。
しかし、ウラを返せばメリットもデメリットに変わってしまいます。
考えられるデメリットとして、
・「文字」だけで深刻さが相談員に伝わるのか
・これから普及すると考えた場合、対応出来るスタッフの確保
・もし対応が間に合わない時、「既読」が付かなかったら子供はどう感じるのか
・そもそも「内容に即した回答」が出来るのか
・相談員の資格について不明瞭
など人気が集まると同時に課題も浮き彫りになってきています。
実際に我が子のいじめ問題を通して感じた事は「問題自体の複雑さ」についてです。
大半のいじめは単独で行われる事は無く複数のグループが関係して被害生徒を追い詰めていきます。
内容も多岐にわたって、
・「暴力」
・「わいせつ行為」に関する内容
・「金銭の恐喝」
・「コミュニケーション系のいじめ」(悪口、陰口、仲間はずれ)
・「物を隠される、捨てられる、壊される」
など有形力が働くいじめからそうで無いもの、精神的に追い込む物から自分の周りから責めるものなど多岐にわたって被害生徒を追い詰めます。
果たして「文字」だけで相談員が被害生徒の深刻さを何処まで把握する事が出来るのかが一番の問題点と言っても良いのかもしれません。
教育委員会の管轄になっている様なので、これからのスタッフに対する研修や「時間外の相談に対する決まり」などしっかりと私たち親もそっち任せでなく把握していかなければなりません。
今までの学校の対応(素晴らしい対応をしている学校ももちろん存在しています)を踏まえると「知らぬ、存ぜぬ」を通してくる事も想定しておかなければなりません。
教育委員会の指導力が何処まで学校に及ぶのか、LINE相談をした後に学校は事実を調べてくれるのかどうかは別問題になりますから十分注意した方が良いでしょう。
以上をまとめて行くと、あくまでツールの1つと捉えて考えるべきで「解決策のメイン」として考えるには少し物足りないと言う事になるでしょう。
今までの「電話相談」を例に見て分かる通り一時的に脚光を浴びたとしてもその後続かなければ意味がありません。
私たち親がLINE相談についてのメリットやデメリットを把握した上で、既存のツールと組み合わせて補いながら選択肢を増やす事が大事なのではと思います。
もちろん子供の方から親に相談してくれれば一番なのですが、仮にそうで無い場合に親の立場から何かしら異変を感じれるように我が子の様子には気を付けていかなければならないでしょう。
何もかもが「デジタル化、簡素化」していく昨今において、意外な解決策に「アナログ」がポイントになるのかも知れません。
一つ一つの家族の会話など、私たちが幼い時に行われていた事に何かヒントが埋まっていると私は実際に我が子のいじめを通して感じました。
まとめ
今回の記事は最近話題になっている「いじめLINE相談」についてまとめた記事です。
LINEは20~30代に掛けて利用者が多く、10~20未満の年齢層でもLINEは主要のコミュニケーションツールになっていますよね。
そこで各都道府県は「いじめ問題」と組み合わせて相談窓口を開設(試験的な所もある)して状況を把握するように努めています。
一番最初に開設してから約1年近くになり、LINE相談の利用状況を見ると2週間近くで電話相談の1年分の相談があったことが判明します。
滑り出しは上々に見えそうですが、期待値が大きい分デメリットも大きい事が今回調べた結果分かりました。
一番大きいデメリットは
・「文字の羅列」だけで複雑ないじめ問題を何処まで把握出来るのか
と言うことです。
また状況に合わせて的確なアドバイスを子供相手に何処まで出来るのかも心配です。
教育委員会の管轄の中で何処まで相談員に研修が出来るのかやそもそもアドバイス出来たとしても本当に研修すべきは学校の教員の方なのでは無いかという疑問もあります。
これらを総合して「解決策のメイン」としては心許なく、あくまでも「ツールの1つ」として考えて行くべきではと私は考えています。
仮に解決策として普及したとしてもそれが一時的なものとしてで無く、出来るだけ長く後の学年の子供達に普及していく様に私たち親も強力出来る事はしていかなければなりません。
今回のLINE相談が今後改善を進めて「より良い学校生活」を子供達が遅れる為の「対策」になる様に考えて行かなければならないと思います。
そこで、今回の「LINE相談」に負けないと様に「いじめ-ラボ」でも我が子のいじめが発覚してから裁判を起こした経験を元に「相談コーナー」を実施しています。
学校との話し合いの仕方や学校にいじめを認めて貰う為にはどうすれば良いのかなど、具体的な内容についてお話をさせて貰っています。
我が子のいじめが発覚して同対等していけば良いのか分からなくなった時や迷った時など、一度「いじめ-ラボ」までお話を聞かせて貰えませんか!?
いじめが起きてから裁判で勝つまでの経験を元に相談コーナーを実施中!!
この記事で書いた事や「いじめ-ラボ」でまとめている内容は私たちの子が実際に受けたいじめをベースにまとめています。
さらにこの記事を読んでいるあなたをはじめ、今現在いじめで悩んでいる方々に少しでもお役に立てれる様に日々勉強をしています。
そこで今回このサイトでは記事の紹介だけで無く「これからどうやってこの問題と向き合って行くか、分からない事」などについて随時相談を受け付けております。
- 我が子にいじめが発覚して、これからどうして良いのか分からない
- 学校がキチンと対応してくれなくて不安だ...
- 子供の様子がいつもとおかしい
- 誰にも相談出来なくて、今の気持ちを聞いて欲しい!
など、私たちの経験を基に記事に書いていない事なども答えられる範囲でお答えします!!
※質問やお問い合わせはコチラ!
長文になりましたが、最後まで読んで頂き本当にありがとうございました。
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